国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
田熊石畑遺跡
ふりがな
:
たぐまいしはたけいせき
田熊石畑遺跡(環濠)
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
弥生時代前期後半~中期前半
年代
:
西暦
:
面積
:
32888.78 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
12
特別区分
:
特別以外
指定年月日
:
2010.02.22(平成22.02.22)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
2017.02.09(平成29.02.09)
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
福岡県
所在地(市区町村)
:
福岡県宗像市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
田熊石畑遺跡(環濠)
解説文:
詳細解説
福岡県の玄界灘東部の標高12mの台地上に所在する弥生時代中期前半の集落跡である。区画墓で検出された15点の青銅製武器は、北部九州では最多となる。あわせて同時期の集落跡も検出されている。北部九州弥生社会全体のあり方を考える上で極めて重要な遺跡である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
添付ファイル
なし
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田熊石畑遺跡(環濠)
田熊石畑遺跡(青銅製武器)
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田熊石畑遺跡(環濠)
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田熊石畑遺跡(青銅製武器)
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解説文
福岡県の玄界灘東部の標高12mの台地上に所在する弥生時代中期前半の集落跡である。区画墓で検出された15点の青銅製武器は、北部九州では最多となる。あわせて同時期の集落跡も検出されている。北部九州弥生社会全体のあり方を考える上で極めて重要な遺跡である。
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詳細解説
田熊石畑遺跡は、福岡県東北部の標高12mの独立した台地上に立地する、弥生時代の集落跡である。 平成20年、宗像市教育委員会が民間開発事業計画に先立ち発掘調査を実施したところ、木棺墓から多数の青銅製武器が発見された。その重要性に鑑み、開発予定地全体における遺構の広がりを確認する発掘調査を行った結果、墓域の北側には同時期の集落跡及び古墳時代の倉庫とみられる掘立柱建物群が多数存在することが明らかとなった。この調査成果を受け、宗像市は遺跡の取扱いについて協議を重ね、現状保存することとした。 調査区の南西隅では、9基の木棺墓を確認した。注目されるのは調査された木棺墓6基のすべてから青銅製武器が検出され、しかもその総数が15点を数えることである。木棺墓の主軸は直交することから、本来は南北14m以上、東西8m以上の方形の区画墓であったと推測される。もっとも大きい墓坑をもつ1号木棺墓からは細形銅剣1点、中細形銅剣3点、細形銅戈1点、ヒスイ製垂飾2点、碧玉製管玉19点、4号木棺墓からは細形銅剣・細形銅矛・細形銅戈各1点、ヒスイ製勾玉2点、碧玉製管玉133点が出土した。木棺墓の時期は弥生時代中期前半と考えられる。 こうした木棺墓群の北側には居住域が広がり、調査区の中央部では、弥生時代中期初頭から前半の竪穴住居6棟を確認している。このほかにも多数の柱穴があり、本来はさらに多くの竪穴住居が存在していたと考えられる。このほか、直径0.8m前後の貯蔵穴及び土坑約170基も検出されている。また、その北側では、直径約60mに復元される環濠を確認した。削平を受けていたため、現状では幅1.6m、深さ0.5mであるが、2カ所に掘り残しがあるのは、入り口とみなされる。出土した土器の特徴から、主に弥生時代前期後半から末のものと考えられる。 田熊石畑遺跡の木棺墓群から発見された15点の青銅製武器は、佐賀県の特別史跡吉野ヶ里遺跡をはじめ、北部九州の弥生時代前期末以降に出現した区画墓の副葬品のなかでは最多である。また、こうした副葬品が成人用甕棺墓の分布域ではない玄界灘沿岸の東側で発見されたことは、北部九州の弥生社会における首長墓の動向を考える上で重要である。さらに、それに隣接して検出された集落跡は、木棺墓群と併行する時期のもので、それらを営んだ集団との関係を知ることもできる。 このように、田熊石畑遺跡は弥生時代前期末から中期前半の北部九州弥生時代の集落及び墓制のあり方、弥生時代中期後半に存在した「国」の成立以前の社会を知る上で極めて重要である。よって史跡に指定し、その保護を図ろうとするものである。
関連情報
指定等後に行った措置
2013.10.17(平成25.10.17)
2017.02.09(平成29.02.09)
関連情報
指定等後に行った措置
異動年月日
:
2013.10.17(平成25.10.17)
異動種別1
:
追加指定
異動種別2
:
異動種別3
:
異動内容
:
関連情報
指定等後に行った措置
異動年月日
:
2017.02.09(平成29.02.09)
異動種別1
:
追加指定
異動種別2
:
異動種別3
:
異動内容
: