国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
阿恵官衙遺跡
ふりがな
:
あえかんがいせき
阿恵官衙遺跡
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
飛鳥時代~奈良時代
年代
:
西暦
:
面積
:
45376.04 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
17
特別区分
:
指定年月日
:
2020.03.10(令和2.03.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
二.都城跡、国郡庁跡、城跡、官公庁、戦跡その他政治に関する遺跡
所在都道府県
:
福岡県
所在地(市区町村)
:
福岡県糟屋郡粕屋町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
阿恵官衙遺跡
解説文:
詳細解説
政庁(せいちょう),正倉(しょうそう)といった官衙を構成する施設が良好な状態で検出されるとともに,西海道駅路(さいかいどうえきろ)等の道路網や官衙の立地環境が判明。成立は評(ひょう)の段階まで遡り,8世紀後半までその変遷をたどることができるなど,地方官衙の立地や成立時期,変遷を考える上で重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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阿恵官衙遺跡
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阿恵官衙遺跡
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解説文
政庁(せいちょう),正倉(しょうそう)といった官衙を構成する施設が良好な状態で検出されるとともに,西海道駅路(さいかいどうえきろ)等の道路網や官衙の立地環境が判明。成立は評(ひょう)の段階まで遡り,8世紀後半までその変遷をたどることができるなど,地方官衙の立地や成立時期,変遷を考える上で重要。
詳細解説▶
詳細解説
粕屋(かすや)平野の中央部,須恵川(すえがわ)下流の標高6~8mの微高地上に立地する古代糟屋評(かすやのこおり)(郡(ぐん))の役所跡。糟屋評は698年に製作された国宝妙心寺梵鐘(みょうしんじぼんしょう)(京都府)の銘に「糟屋評造(かすやのこおりのみやつこ)舂米連廣國(つきしねのむらじひろくに)」とあることから,7世紀末の評造(こおりのみやつこ)の名が分かる数少ない例としても注目される。また,遺跡の北方を北東から南西方向に向けて西海道駅路(さいかいどうえきろ)が通過する交通の要衝にも当たる。九州大学農学部附属原町農場の移転に伴う発掘調査で,敷地の中央部を東西に延びる幅約100mの微高地上に, 政庁跡(せいちょうあと),正倉群(しょうそうぐん),西海道駅路から分岐する道路跡などを検出した。7世紀後半に成立した政庁は2度の改変を経て8世紀前半に廃絶するが,正倉群は7世紀後半から順次,建てられ,政庁が廃絶した後8世紀中頃から後半にも建物主軸方位を正方位とする正倉が建築されることなどが明らかになった。政庁,正倉といった官衙を構成する施設が良好な状態で検出されるとともに,西海道駅路等の道路網との関係など官衙の立地環境が判明した。また,成立は評の段階まで遡り,8世紀後半までその変遷をたどることができるなど,地方官衙の立地や成立時期,変遷を考える上で重要である。