国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
哲学堂公園
ふりがな
:
てつがくどうこうえん
哲学堂公園
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種別1
:
名勝
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
50278.93 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
18
特別区分
:
指定年月日
:
2020.03.10(令和2.03.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.公園、庭園
所在都道府県
:
東京都
所在地(市区町村)
:
東京都新宿区,中野区
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
哲学堂公園
解説文:
詳細解説
哲学館(後の東洋大学)創始者の井上圓了(いのうええんりょう)が,精神修養の普及を目的として,ソクラテス,カント,孔子,釈迦を祀った四聖堂(しせいどう)を明治37年に建築した私設公園を起源とするもので,昭和時代初期にわたって造営された哲学を主題とする都市公園の固有な事例。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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哲学堂公園
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哲学堂公園
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解説文
哲学館(後の東洋大学)創始者の井上圓了(いのうええんりょう)が,精神修養の普及を目的として,ソクラテス,カント,孔子,釈迦を祀った四聖堂(しせいどう)を明治37年に建築した私設公園を起源とするもので,昭和時代初期にわたって造営された哲学を主題とする都市公園の固有な事例。
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詳細解説
哲学堂公園は東京西郊に位置し,神田川(かんだがわ)の支流である妙正寺川(みょうしょうじがわ)を挟んで,左岸側の台地部(標高約38m)と比高差約10mで左岸から右岸に続く低地部から成る。哲学館(後の東洋大学)の創始者である井上圓了(いのうええんりょう)(1858~1919)は,この場所に私財を投じて東西古今の哲学の世界的な四聖人を祀った「四聖堂(しせいどう)」を明治37年に建設した。同39年にはその一帯を「精神修養的公園」とする構想を立て,明治42年以降,「六賢台(ろっけんだい)」「三学亭(さんがくてい)」「唯物園(ゆいぶつえん)」「唯心庭(ゆいしんてい)」など,「七十七場(ななじゅうななじょう)」と称する哲学上の観念を表現した数々の名所を配置して,大正4年までに全容を整えた。大正8年に圓了が急逝すると,嫡子の玄一(げんいち)(1888-1972)が代表理事を務める財団法人哲学堂が設立され,大正10年から運動場,児童遊戯場,休憩所,梅林などを追加して整え,広く開放すべき社会教育の道場としての哲学堂の意義を深めた。昭和19年に東京都に寄附され,昭和21年には都市公園として開設された。昭和50年には中野区へ移管され,今日に至っている。哲学に基づく独創的な構成と意匠はいまもよく維持されていて,日本公園史上において顕著に固有な事例である。