国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
鈴木遺跡
ふりがな
:
すずきいせき
鈴木遺跡
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
後期旧石器時代
年代
:
西暦
:
面積
:
27582.32 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
44
特別区分
:
指定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
東京都
所在地(市区町村)
:
東京都小平市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
鈴木遺跡
解説文:
詳細解説
後期旧石器時代初頭から末葉までの12文化層を有する居住地遺跡。武蔵野台地の中央,石神井(しゃくじい)川の源流部を取り囲むように遺跡が展開する。黒曜石等の遠隔地石材を含む12万点以上の遺物の出土は,本遺跡の性格が拠点的居住地であることを示しており重要である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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鈴木遺跡
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鈴木遺跡
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解説文
後期旧石器時代初頭から末葉までの12文化層を有する居住地遺跡。武蔵野台地の中央,石神井(しゃくじい)川の源流部を取り囲むように遺跡が展開する。黒曜石等の遠隔地石材を含む12万点以上の遺物の出土は,本遺跡の性格が拠点的居住地であることを示しており重要である。
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詳細解説
鈴木遺跡は,後期旧石器時代初頭から末葉まで12枚の文化層を有しており,現生人類が日本列島に居住し始めたころから,旧石器時代最末期にいたるまで連続した居住痕跡を残す遺跡である。本遺跡は旧石器時代遺跡が密集して存在する武蔵野台地のほぼ中央部,石神井川の最上流部に位置し,旧河川の先端部を取り囲むように礫群や石器製作跡が展開する。 現在までに確認されている石器製作跡は188ヵ所,礫群は264ヵ所に及ぶ。また,遺物の総出土点数は12万点以上にのぼり,これらは河川谷頭部(谷奥部)に密集している。周辺は宅地化が進んでいるものの,旧源流部の地形はよく残っている。 2万年以上の居住痕跡のうち,注目にされるのは後期旧石器時代前半期(12~10文化層)における20点を超える刃部磨製石斧の出土と,同後半期における黒曜石の多用である。特に後者は,第8文化層以降に爆発的に増加する。第8文化層では,黒曜石が全石材組成の97%を占め,その産地は信州産,伊豆箱根産,高原山産など多岐にわたる。遺跡立地と,多数の遺構や多量の黒曜石の出土を合わせて考えると,本遺跡が拠点的居住地であることは明らかであり,旧石器時代集団の居住形態を考える上で重要である。