国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
下岡田官衙遺跡
ふりがな
:
しもおかだかんがいせき
下岡田官衙遺跡
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
奈良時代
年代
:
西暦
:
面積
:
3599.84 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
44
特別区分
:
指定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
二.都城跡、国郡庁跡、城跡、官公庁、戦跡その他政治に関する遺跡,六.交通・通信施設、治山・治水施設、生産施設その他経済・生産活動に関する遺跡
所在都道府県
:
広島県
所在地(市区町村)
:
広島県安芸郡府中町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
下岡田官衙遺跡
解説文:
詳細解説
山陽道駅路(さんようどうえきろ)に沿った陸海交通の要衝に立地する安芸駅家(あきのうまや)の可能性が高い官衙(かんが)遺跡。昭和30年代から本格的な発掘調査が実施されるなど,山陽道の交通史研究における学史的な意義も大きく,山陽道沿線における官衙の展開を知る上でも重要な遺跡。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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下岡田官衙遺跡
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下岡田官衙遺跡
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解説文
山陽道駅路(さんようどうえきろ)に沿った陸海交通の要衝に立地する安芸駅家(あきのうまや)の可能性が高い官衙(かんが)遺跡。昭和30年代から本格的な発掘調査が実施されるなど,山陽道の交通史研究における学史的な意義も大きく,山陽道沿線における官衙の展開を知る上でも重要な遺跡。
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詳細解説
下岡田官衙遺跡は広島湾北東部の山塊から南西に派生する丘陵の先端,標高10~60mの南西向きの緩斜面地に立地する。昭和38年度から昭和41年度まで行われた遺跡中心部の内容確認を目的とした発掘調査で2棟の瓦葺礎石建物や井戸などが検出されるとともに,瓦,土師器,須恵器,木簡,文書函蓋,木製品などが出土した。その立地や出土遺物,周辺の地名などから,早くから安芸駅家(あきのうまや)跡である可能性が指摘されてきた。 平成28年度から令和元年度まで府中町教育委員会によって行われた発掘調査やこれまでの調査成果の再検討の結果,遺跡は7世紀後半に漆を用いた作業に関わる施設として成立し,8世紀中頃に計画的に配置された2棟の瓦葺礎石建物を中心とした施設となり,9世紀前半に廃絶したことが明らかになった。山陽道沿線では8世紀中葉以降に,瓦葺の駅家が整備されることが知られているが,本遺跡の施設もこれに合致し,規模や出土遺物からして寺院や国府,郡家関係施設とは考えにくく,駅家の可能性が極めて高いことが改めて確認された。 山陽道駅路に沿った陸海交通の要衝に立地する安芸駅家の可能性が高い官衙遺跡であり,山陽道沿線における官衙の展開を知る上でも重要な遺跡である。