国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
久留米藩主有馬家墓所
ふりがな
:
くるめはんしゅありまけぼしょ
久留米藩主有馬家墓所
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
江戸時代
年代
:
西暦
:
面積
:
2450.78 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
44
特別区分
:
指定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
七.墳墓及び碑
所在都道府県
:
福岡県
所在地(市区町村)
:
福岡県久留米市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
久留米藩主有馬家墓所
解説文:
詳細解説
江戸時代,久留米藩21万石の大名であった有馬家歴代の墓所として,菩提寺の臨済宗梅林寺(ばいりんじ)境内に営まれた。2代藩主までは位牌廟や納塔廟といった霊屋(たまや)形式の霊廟(れいびょう)(霊屋建物は重要文化財に指定)を伴うが,3代以降になると霊屋を伴わない大型の三層塔を造立するようになり,幕末に至った。近世大名の墓制・葬制とその変遷を知る上で貴重。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
久留米藩主有馬家墓所
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久留米藩主有馬家墓所
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解説文
江戸時代,久留米藩21万石の大名であった有馬家歴代の墓所として,菩提寺の臨済宗梅林寺(ばいりんじ)境内に営まれた。2代藩主までは位牌廟や納塔廟といった霊屋(たまや)形式の霊廟(れいびょう)(霊屋建物は重要文化財に指定)を伴うが,3代以降になると霊屋を伴わない大型の三層塔を造立するようになり,幕末に至った。近世大名の墓制・葬制とその変遷を知る上で貴重。
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詳細解説
久留米藩主有馬家墓所は,元和6年(1620)久留米藩21万石の大名に封ぜられた有馬家歴代の墓所であり,久留米市中心部に所在する梅林寺(ばいりんじ)(山号江南山(こうなんざん)。臨済宗妙心寺派)の境内北側,小高い裏山の上下二段の平坦地に営まれている。墓所に埋葬されたのは,初代豊氏(とようじ),2代忠賴(ただより),7代賴徸(よりゆき),10代賴永(よりとう)の歴代藩主と一族等の国元で没した人物で,墓所には五輪塔や位牌を納めた霊屋(たまや),歴代藩主の三層塔をはじめ,藩主子息,殉死した藩士の層塔や五輪塔が,江戸時代の間に造立された。このうち,2代までの藩主墓には位牌廟や納塔廟といった霊屋形式の霊廟(霊屋建物は重要文化財に指定)を伴うが,3代以降の藩主墓においては,霊屋を伴わずに,切石を組み合わせた基壇上に大型の三層塔を造立するようになった。また,墓所内には,火輪の隅に突起をもつ有角(ゆうかく)五輪塔と呼ばれる地域性の高い形状を呈する石塔もある。このように,久留米藩主有馬家墓所は,歴代藩主のために建立された江戸時代前期の霊屋及び巨大な三層塔が良好に現存し,上下二段からなる墓域や一族の墓塔や通路の石敷等,墓域を構成する諸要素が良好に残り,近世大名家墓所の成立から形成過程の実態を知ることができるものとして貴重である。