国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
神仙郷
ふりがな
:
しんせんきょう
神仙郷
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種別1
:
名勝
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
12392.93 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
45
特別区分
:
指定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
神奈川県
所在地(市区町村)
:
神奈川県足柄下郡箱根町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
神仙郷
解説文:
詳細解説
昭和10年代から20年代にかけて,宗教家が強羅(ごうら)地区の地形と地質を活かして理想郷として整備した庭園。斜面に造られた様々な建物の周囲に園池や滝,石組を築き,また一部は現地の岩石をそのまま景観の要素としている。タケ類やコケ類等の植栽も特徴的である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
神仙郷
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神仙郷
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解説文
昭和10年代から20年代にかけて,宗教家が強羅(ごうら)地区の地形と地質を活かして理想郷として整備した庭園。斜面に造られた様々な建物の周囲に園池や滝,石組を築き,また一部は現地の岩石をそのまま景観の要素としている。タケ類やコケ類等の植栽も特徴的である。
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詳細解説
強羅(ごうら)は箱根町のほぼ中央部に位置し,早雲山(そううんざん)(旧山体)の山体崩壊による火砕流(かさいりゅう)が形成した扇状地(せんじょうち)で,近代に発展した別荘地である。神仙郷は,この地域の標高約600~620mの斜面に,世界救世教(せかいきゅうせいきょう)の創始者である岡田茂吉(おかだもきち)(1882~1955)が,「地上天国のひな型(模型)」として,多くの人々への公開を念頭に造営した庭園である。 昭和19年(1944),茂吉は実業家藤山雷太(ふじやまらいた)の旧別荘を入手して「神山荘(しんざんそう)」と命名し,さらに周辺の別荘用地なども買い足して「神仙郷」の造営を本格的に開始した。 園内には,「観山亭(かんざんてい)」,「萩(はぎ)の家(や)」,「日光(にっこう)殿(でん)」,茶室「山(さん)月(げつ)庵(あん)」,「箱根美術館本館」などの建造物が建てられ,また露出する巨大な岩石を活かした「石(せき)楽園(らくえん)」,「観山亭」から下がる傾斜面の「萩(はぎ)の道(みち)」,「山(さん)月(げつ)庵(あん)」周辺の「竹庭(たけにわ)」や「苔庭(こけにわ)」などがつくられたほか,早雲山の豪壮な山並みと相模湾の遥かな水平線を展望することができる。 神仙郷は,強羅に独特の立地条件を活かしつつ,茂吉が理想とした「地上天国」を具現化した庭園で,その意匠は独特で優れ,芸術上及び観賞上の価値,日本庭園史における学術上の価値が高い。