国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
糸魚川市根知の糸魚川-静岡構造線
ふりがな
:
いといがわしねちのいといがわしずおかこうぞうせん
糸魚川市根知の糸魚川-静岡構造線
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種別1
:
天然記念物
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
2219.28 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
46
特別区分
:
指定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
新潟県
所在地(市区町村)
:
新潟県糸魚川市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
糸魚川市根知の糸魚川-静岡構造線
解説文:
詳細解説
東北日本と西南日本に二分する糸魚川市から静岡市に至る長さ約250kmにおよぶ大断層。日本列島がアジア大陸から分離する時に形成された,巨大な裂け目であるフォッサマグナの西端を画する断層でもある。糸魚川市根知の糸静線は,幅10m以上の断層破砕帯として露出する。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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糸魚川市根知の糸魚川-静岡構造線
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糸魚川市根知の糸魚川-静岡構造線
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解説文
東北日本と西南日本に二分する糸魚川市から静岡市に至る長さ約250kmにおよぶ大断層。日本列島がアジア大陸から分離する時に形成された,巨大な裂け目であるフォッサマグナの西端を画する断層でもある。糸魚川市根知の糸静線は,幅10m以上の断層破砕帯として露出する。
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詳細解説
糸魚川-静岡構造線は,新潟県糸魚川市から静岡県静岡市に至る長さ約250kmに及ぶ明瞭な断層帯である。日本列島を東北日本と西南日本に二分する大断層で,断層を境に西側が比較的古い時代の地質体,東側が新第三紀や第四紀の若い時代の地質体となる。断層の東側の地域は,ナウマン(H.E.Naumann:1854-1927)によりフォッサマグナ(Fossa Magna=大きな溝)と呼ばれた地域で,およそ1,500万年前に日本列島がアジア大陸から分離し日本海拡大時に形成された地質構造上の凹地である。 糸魚川市根知では,古生代ペルム紀の舞鶴帯に帰属する変はんれい岩(琴沢火成岩類)及び砂岩・泥岩(虫川層)と新生代新第三紀中新世の安山岩や砂岩が接する。東西両側の岩石の形成年代差は2億年以上で,糸魚川-静岡構造線の中で最大となる。この露頭では,断層運動による岩石の変形や破壊の影響の及ぶ幅約10m以上の断層破砕帯が良好に露出しており,断層運動によって形成された多様な岩種が観察できる。 以上のように,糸魚川市根知の糸魚川-静岡構造線は,東北日本と西南日本を画する第一級の断層であり,学術上貴重で良好に保存された断層である。