国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
溝ノ口洞穴
ふりがな
:
みぞのくちどうけつ
溝ノ口洞穴
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種別1
:
天然記念物
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
58738.0 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
46
特別区分
:
指定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
鹿児島県
所在地(市区町村)
:
鹿児島県曽於市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
溝ノ口洞穴
解説文:
詳細解説
シラス台地(入戸火砕流堆積物)に形成された洞穴である。火砕流堆積物中に形成された洞穴としては大規模で,国内最大級であり,全長209.5mに及ぶ。多量の火砕流の熱でガスが吹き抜けた痕跡や,地下水による侵食現象が良好に見られる。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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溝ノ口洞穴
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溝ノ口洞穴
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解説文
シラス台地(入戸火砕流堆積物)に形成された洞穴である。火砕流堆積物中に形成された洞穴としては大規模で,国内最大級であり,全長209.5mに及ぶ。多量の火砕流の熱でガスが吹き抜けた痕跡や,地下水による侵食現象が良好に見られる。
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詳細解説
溝ノ口洞穴は,鹿児島県曽於市の溝ノ口川の枝沢の奥部に位置し,一部に弱溶結部を含む入戸火砕流堆積物中に形成された洞穴である。入口の幅13.8m,高さ8.6m,全長209.5mで,火砕流堆積物中に形成された洞穴としては大規模で,国内最大級である。 洞穴入口における堆積物の構造は,下位から層厚約1mの降下軽石層(大隅降下軽石),約6mの非溶結部,約3.5mの溶結部,その上にさらに非溶結部からなる入戸火砕流が現在の谷部に向けて傾斜しているのが観察される。洞穴の形成は,シラス台地中の地下水と密接な関係にある。地下水は,火砕流堆積物下位の非溶結部を優先的に侵食した。そして,崩落が繰り返され,洞穴が成長したと考えられている。溝ノ口洞穴では,溶結部の強度が強く天井部の崩落を防いでいるため,規模の大きな洞穴となった。現在も洞穴西側には地下水が流れ,侵食現象は継続している。 このように,溝ノ口洞穴は火砕流堆積物中に形成されたものとして国内最大規模であるだけでなく,火砕流堆積物が被った溶結作用や侵食作用を示すものであり学術的価値が高い。