国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
條ウル神古墳
ふりがな
:
じょううるがみこふん
條ウル神古墳 横穴式石室と石棺
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
古墳時代
年代
:
西暦
:
面積
:
3737.37 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
164
特別区分
:
指定年月日
:
2021.10.11(令和3.10.11)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地(市区町村)
:
奈良県御所市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
條ウル神古墳 横穴式石室と石棺
解説文:
詳細解説
奈良盆地南西端、巨勢山(こせやま)丘陵支(きゅうりょうし)尾根(おね)先端部に立地する
古墳時代後期の古墳。全長15.6m以上、玄室(げんしつ)高4.2mに及ぶ巨大な両袖式(りょうそでしき)の横穴式(よこあなしき)石室(せきしつ)に、特異な家形(いえがた)石棺(せっかん)、希少な副葬品を納める有力な首長墳(しゅちょうふん)であることから、当時のヤマト政権中枢と古代(こだい)氏族(しぞく)の関係を考える上で重要な古墳。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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條ウル神古墳 横穴式石室と石棺
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條ウル神古墳 横穴式石室と石棺
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解説文
奈良盆地南西端、巨勢山(こせやま)丘陵支(きゅうりょうし)尾根(おね)先端部に立地する 古墳時代後期の古墳。全長15.6m以上、玄室(げんしつ)高4.2mに及ぶ巨大な両袖式(りょうそでしき)の横穴式(よこあなしき)石室(せきしつ)に、特異な家形(いえがた)石棺(せっかん)、希少な副葬品を納める有力な首長墳(しゅちょうふん)であることから、当時のヤマト政権中枢と古代(こだい)氏族(しぞく)の関係を考える上で重要な古墳。
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詳細解説
條ウル神古墳は、奈良盆地の南西端、巨勢山(こせやま)丘陵から北へ伸びる支尾根上(しおねじょう)に位置する古墳時代後期の巨大な横穴式(よこあなしき)石室(せきしつ)を有する古墳である。その存在は明治時代から知られていたが、昭和58年度の分布調査で史跡巨勢山古墳群を構成する円墳として確認され、その後の発掘調査により古墳の概要が判明した。古墳は墳長60~70mで、主軸又は長軸を北西から南東方向とする前方後円墳又は長方形墳(ちょうほうけいふん)と考えられる。北側墳(ふん)丘(きゅう)の両袖式(りょうそでしき)横穴式(よこあなしき)石室(せきしつ)は全長15.6m以上、玄室(げんしつ)長7.1m以上、玄室幅2.6m以上、玄室高4.2mで、奈良盆地では同時期の最大の史跡丸山古墳に次ぐものである。細長い長方形の玄室平面形態から古代氏族巨勢(しぞくこせ)氏(し)を被葬(ひそう)者(しゃ)と想定する意見も示されている。 玄室には、近畿の首長墓に利用された二上山産(にじょうさんさん)白色(はくしょく)凝灰岩製(ぎょうかいがんせい)の刳抜(くりぬき)式家形(しきいえがた)石棺(せっかん)が納められ、その棺(かん)蓋(ぶた)には長辺に各3、短辺に各1の特異な配置の縄(なわ)掛(かけ)突起(とっき)が設けられる。副葬品には金銅製(こんどうせい)冠(かんむり)、金(こん)銅製(どうせい)空(うつろ)玉(だま)・銀製(ぎんせい)空(うつろ)玉(だま)などが存在し、古墳は6世紀後葉の築造と考えられる。このように、條ウル神古墳は6世紀後葉に築造された奈良盆地南西部に関係の深い有力首長の古墳で、ヤマト政権を構成する古代氏族の実態を知る上で重要な古墳である。