国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
伊勢本街道
ふりがな
:
いせほんかいどう
伊勢本街道-鞍取峠-
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
江戸時代
年代
:
西暦
:
面積
:
2477.53 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
164
特別区分
:
指定年月日
:
2021.10.11(令和3.10.11)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地(市区町村)
:
奈良県曽爾村
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
伊勢本街道-鞍取峠-
解説文:
詳細解説
西国から大和を経て伊勢神宮に参詣することを目的として、近世を通じて最も利用された街道。近世における伊勢信仰及び参詣の様相を明らかにする上で重要。旧道が良好に残る山粕峠と鞍取峠を指定する。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
伊勢本街道-鞍取峠-
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伊勢本街道-鞍取峠-
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解説文
西国から大和を経て伊勢神宮に参詣することを目的として、近世を通じて最も利用された街道。近世における伊勢信仰及び参詣の様相を明らかにする上で重要。旧道が良好に残る山粕峠と鞍取峠を指定する。
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詳細解説
伊勢本街道は、西国から大和を経てから伊勢神宮に参詣することを目的として、近世を通じて最も利用された街道である。萩原(はぎはら)(奈良県宇陀市榛原(はいばら))で伊勢北街道と分かれ、宇陀郡内を東へ進み、飼坂(かいさか)峠を越えて田丸(たまる)(三重県玉城(たまき)町)経由で伊勢に至る。文政11年(1828)に建立された道標(どうひょう)が残存しており、その銘文には「右いせ本かい道」とある。江戸時代後期になると、伊勢参詣だけが旅の目的ではなくなったため、遠回りでも難所が少なく、町場を通る伊勢北街道の需要が高まった。しかし、伊勢本街道は、大小8つの峠が存在し、難所が多いにもかかわらず、江戸時代を通じて伊勢参詣のための信仰の道として機能した。 今回指定するのは、伊勢本街道のうち、曽爾村域の山(やま)粕(がす)峠(とうげ)と鞍(くら)取(とり)峠(とうげ)である。いずれも地道が良好に残されており、山粕峠では、発掘調査で幅1.5m前後の旧道跡が確認されている。鞍取峠には峠の入口に「いせみちみきゑ」と刻まれた貞享元年(1684)の道標が残る。この道標は、年紀が判明する奥(おく)宇陀(うだ)地域(ちいき)の道標の中で最も古い。このように、伊勢本街道は、近世における伊勢信仰及び参詣の様相を明らかにする貴重な遺跡である。