国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
弓削島荘遺跡
ふりがな
:
ゆげじまのしょういせき
弓削島荘遺跡
弓削島全景
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
12~15世紀
年代
:
西暦
:
面積
:
1.007908688E7 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
164
特別区分
:
指定年月日
:
2021.10.11(令和3.10.11)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
愛媛県
所在地(市区町村)
:
越智郡上島町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
弓削島荘遺跡
弓削島全景
解説文:
詳細解説
12~15世紀、瀬戸内海の弓削島に置かれた荘園。東寺領(とうじりょう)となり塩を上納したことで著名。発掘調査、文献調査等に基づき、荘園に関わる大田林(おおたなばし)の塩浜、東泉寺(とうせんじ)、高浜(たかはま)八幡(はちまん)神社(じんじゃ)、願成寺(がんじょうじ)、弓削(ゆげ)神社(じんじゃ)、定光寺(じょうこうじ)、及び弓削島の北東に位置
する百貫(ひゃっかん)島(じま)とその周辺海域を指定する。
我が国中世の社会経済を知るうえで貴重。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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弓削島荘遺跡
弓削島全景
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弓削島荘遺跡
弓削島全景
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解説文
12~15世紀、瀬戸内海の弓削島に置かれた荘園。東寺領(とうじりょう)となり塩を上納したことで著名。発掘調査、文献調査等に基づき、荘園に関わる大田林(おおたなばし)の塩浜、東泉寺(とうせんじ)、高浜(たかはま)八幡(はちまん)神社(じんじゃ)、願成寺(がんじょうじ)、弓削(ゆげ)神社(じんじゃ)、定光寺(じょうこうじ)、及び弓削島の北東に位置 する百貫(ひゃっかん)島(じま)とその周辺海域を指定する。 我が国中世の社会経済を知るうえで貴重。
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詳細解説
弓削島荘遺跡は、瀬戸内海の芸(げい)予(よ)諸島(しょとう)の東端に位置する上島(かみじま)諸島(しょとう)に属する弓削島及びその北東に浮かぶ百貫(ひゃっかん)島(じま)とその周辺海域からなる、12~15世紀に経営された荘園遺跡である。荘園は平安時代後期に存在し、鎌倉時代前期の延応(えんおう)元年(1239)以降は東寺(とうじ)領(教(きょう)王(おう)護国寺(ごこくじ)(京都市))の荘園となった。「東寺(とうじ)百合(ひゃくごう)文書(もんじょ)」等に関係史料が多数残り、塩を貢納した荘園として、日本中世史研究上著名である。 上島町教育委員会が平成28年度から令和2年度にかけて実施した弓削島荘総合調査に基づき、荘園に関わる東泉寺(とうせんじ)、高浜(たかはま)八幡(はちまん)神社(じんじゃ)、願成寺(がんじょうじ)、弓削(ゆげ)神社(じんじゃ)、定光寺(じょうこうじ)、揚(あげ)浜式(はましき)塩田(えんでん)であったと考えられる大田林(おおたなばし)の塩浜、及び弓削島の北東に位置し漁業が行われた百貫島とその周辺海域を指定する。文書にみられる塩浜、寺社など荘園時代の痕跡が今も遺存しており、中世の荘園の具体的様相を知る上で稀有(けう)な事例であるとともに、瀬戸内海における中世の製塩業の実態や、瀬戸内海の海上交通を知る上でも重要である。