国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
陣ノ内城跡
ふりがな
:
じんのうちじょうあと
陣ノ内城跡
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
中世後期~近世
年代
:
西暦
:
面積
:
78422.89 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
164
特別区分
:
指定年月日
:
2021.10.11(令和3.10.11)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
熊本県
所在地(市区町村)
:
熊本県上益城郡甲佐町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
陣ノ内城跡
解説文:
詳細解説
肥後(ひごの)国(くに)における中世城館の中でも突出した規模を持つ保存状態が良好な城跡で、水陸交通の要衝(ようしょう)に長期間にわたって継続的に維持されたと考えられる。阿蘇(あそ)氏(し)から豊臣(とよとみ)系(けい)大名(だいみょう)による肥後国支配へと転換する時期の政治的、社会的状況を考える上でも重要。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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陣ノ内城跡
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陣ノ内城跡
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解説文
肥後(ひごの)国(くに)における中世城館の中でも突出した規模を持つ保存状態が良好な城跡で、水陸交通の要衝(ようしょう)に長期間にわたって継続的に維持されたと考えられる。阿蘇(あそ)氏(し)から豊臣(とよとみ)系(けい)大名(だいみょう)による肥後国支配へと転換する時期の政治的、社会的状況を考える上でも重要。
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詳細解説
陣ノ内城跡は緑川(みどりかわ)と流域の平野を見下ろす標高約100mの平坦地上に立地する。堀と堀の内側に沿った土塁(どるい)が明瞭に残り、その規模は発掘調査で確認されたものを含めると、東西210m以上、南北190m以上に及び、北西と南東に虎口(こぐち)をもつ方形の城跡であることが明らかになった。江戸時代中期頃から阿蘇(あそ)大宮司(だいぐうじ)の館跡と伝えられ、中世の輸入(ゆにゅう)陶磁器(とうじき)なども出土するが、肥後(ひごの)国(くに)内で突出した規模を持つこと、大規模な堀と土塁で構成される城の構造は、豊臣系大名の城に共通することから、天正16年(1588)に入部した小西行長が、阿蘇氏の拠点が置かれた場所に築城したとする見方が示されている。 肥後国における中世城館の中でも、突出した規模を持つ保存状態が良好な城跡である。城跡のある場所は水陸交通の要衝であり、文献史料と出土遺物などから長期間にわたって継続的に利用されたと考えられる。阿蘇氏から豊臣系大名による肥後国支配へと転換する時期の政治的、社会的状況を考える上でも重要である。