国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
鎌倉街道上道
ふりがな
:
かまくらかいどうかみつみち
指定1_鎌倉街道上道
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
鎌倉時代~室町時代
年代
:
西暦
:
面積
:
86496.96 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
141
特別区分
:
指定年月日
:
2022.11.10(令和4.11.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
三.社寺の跡又は旧境内その他祭祀信仰に関する遺跡,五.医療・福祉施設、生活関連施設その他社会・生活に関する遺跡,六.交通・通信施設、治山・治水施設、生産施設その他経済・生産活動に関する遺跡
所在都道府県
:
埼玉県
所在地(市区町村)
:
埼玉県入間郡毛呂山町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
指定1_鎌倉街道上道
解説文:
詳細解説
鎌倉街道のうち鎌倉から武蔵国・上野国を経て信濃国・越後国へ向かう道を 上道と呼んだ。道路遺構だけではなく、宿場と墓域、その境界という一体的な空間が良好に残されており、中世の街道の状況を明らかにする重要な遺跡である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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指定1_鎌倉街道上道
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指定1_鎌倉街道上道
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解説文
鎌倉街道のうち鎌倉から武蔵国・上野国を経て信濃国・越後国へ向かう道を 上道と呼んだ。道路遺構だけではなく、宿場と墓域、その境界という一体的な空間が良好に残されており、中世の街道の状況を明らかにする重要な遺跡である。
詳細解説▶
詳細解説
鎌倉街道は、鎌倉時代から室町時代にかけて整備された鎌倉と関東諸国を通って各地を結んだ主要街道かいどうの総称である。鎌倉から武蔵国・上野国を経て信濃国・越後国へ向かう街道を上道と呼んだ。今回指定するのは、埼玉県入間郡毛呂山町域の上道で、街道跡は北から鎌倉街道B遺跡・同C遺跡・同A遺跡・ 仏坂遺跡の総延長1,305.9mと、B遺跡を挟んで両側に広がる堂山下遺跡、その西側の崇徳寺跡に比定されている箇所、堂山下遺跡と崇徳寺跡の南側一帯に広がる川角古墳群の一部からなる。街道跡では掘割遺構や路面、側溝等の道の遺構が良好に保存されている。中世の集落跡である堂山下遺跡は苦林宿に比定され、12世紀末から15世紀までの遺物が見つかっている。崇徳寺跡に比定される箇所では墓域中心部において板碑を立てて固定した跡が39か所確認されており、川角古墳群でも中世板碑が確認され、特に22号墳は崇徳寺跡の墓域造成の基準となっていた可能性がある。中世段階の川角古墳群のうち上道に直交する墳丘の範囲は、苦林宿の内と外を隔てる境界としての役割を担っていたと想定される。このように、鎌倉街道上道は、中世の街道の遺構が良好に保存されているだけではなく、宿場と墓域、その境界という一体的な空間が残されており、中世の街道の状況を明らかにする重要な遺跡である。