国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
新宮下本町遺跡
ふりがな
:
しんぐうしもほんまちいせき
指定5_新宮下本町遺跡 地下式倉庫
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
12世紀後葉~16世紀中頃
年代
:
西暦
:
面積
:
5796.37 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
141
特別区分
:
指定年月日
:
2022.11.10(令和4.11.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡,六.交通・通信施設、治山・治水施設、生産施設その他経済・生産活動に関する遺跡
所在都道府県
:
和歌山県
所在地(市区町村)
:
和歌山県新宮市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
指定5_新宮下本町遺跡 地下式倉庫
解説文:
詳細解説
中世以降、太平洋航路の重要な拠点であった港町の遺跡。海を介した交流の実態を知る上で重要なだけでなく、中世の海上交通と宗教勢力との関係や、平安時代末頃以降から全国へ信仰が拡大する熊野三山の経済基盤等について考える上でも重要である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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指定5_新宮下本町遺跡 地下式倉庫
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指定5_新宮下本町遺跡 地下式倉庫
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解説文
中世以降、太平洋航路の重要な拠点であった港町の遺跡。海を介した交流の実態を知る上で重要なだけでなく、中世の海上交通と宗教勢力との関係や、平安時代末頃以降から全国へ信仰が拡大する熊野三山の経済基盤等について考える上でも重要である。
詳細解説▶
詳細解説
新宮下本町遺跡は熊野川の河口から約2Km、史跡新宮城跡の西麓の熊野川に面した自然堤防上に立地する中世の港湾関係の遺跡である。新宮は太平洋航路における重要な港湾としても知られ、平安時代末期以降、主として熊野三山(さんざん)による太平洋の海運を利用した各地との交流・交易の記録が残る。 新宮市教育委員会による発掘調査によって、12世紀後葉から16世紀中頃にかけての港湾に深く関係すると考えられる遺跡が確認された。遺跡は14世紀末頃から15世紀にかけて最盛期を迎え、熊野川に面した自然堤防の斜面地を石垣を用いて段状に造成した面から複数の地下式倉庫群や鍛冶遺構が検出されるとともに、それに直交して石段を伴う通路を設けている。また、この時期には、出土遺物から交易範囲の拡大が想定されるなど、港湾都市として機能したことが明白となる。 新宮下本町遺跡は中世以降、太平洋の海運の重要な拠点であった新宮における港湾や海を介した交流の実態を知る上で重要なだけでなく、中世の海上交通と宗教勢力との関係や、平安時代末頃以降から全国へ信仰が拡大する熊野三山の経済基盤等について考える上でも重要である。