国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
轟貝塚
ふりがな
:
とどろきかいづか
指定7_轟貝塚 現況(貝殻散布状況)
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
縄文時代
年代
:
西暦
:
面積
:
8398.97 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
141
特別区分
:
指定年月日
:
2022.11.10(令和4.11.10)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
一.貝塚、集落跡、古墳その他この類の遺跡
所在都道府県
:
熊本県
所在地(市区町村)
:
熊本県宇土市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
指定7_轟貝塚 現況(貝殻散布状況)
解説文:
詳細解説
有明海沿岸部に位置する縄文時代早期末から後期中葉にかけての貝塚を伴う集落。九州や西日本の縄文時代早期末から前期の指標となる轟式土器が出土する標式遺跡であり、中心部に形成された同時期の貝層の内外からは埋葬が多数検出されている。当時の生業や古環境、墓制を知る上で重要である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
指定7_轟貝塚 現況(貝殻散布状況)
指定7_轟貝塚 人骨検出状況(13次5号人骨)
写真一覧
指定7_轟貝塚 現況(貝殻散布状況)
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指定7_轟貝塚 人骨検出状況(13次5号人骨)
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解説文
有明海沿岸部に位置する縄文時代早期末から後期中葉にかけての貝塚を伴う集落。九州や西日本の縄文時代早期末から前期の指標となる轟式土器が出土する標式遺跡であり、中心部に形成された同時期の貝層の内外からは埋葬が多数検出されている。当時の生業や古環境、墓制を知る上で重要である。
詳細解説▶
詳細解説
轟貝塚は、有明海沿岸部に位置する縄文時代早期末から後期中葉の貝塚を伴う集落である。本遺跡は九州地方の縄文時代早期末から前期の指標となる轟式土器の標式遺跡で、遺跡中心部に形成された貝層の内外からこれまでに69体の埋葬人骨が検出されている。大正期の「石器時代人種論」には、本遺跡から出土した人骨も議論され、京都帝国大学の鈴木文太郎や清野謙次、東北帝国大学の長谷部言人ら形質人類学者が発掘調査に参加して、詳細な記録を残した。 戦後、熊本大学の松本雅明は遺跡から出土した土器の型式学的分析を行い、轟式土器の分類と編年を確立し、後続する曽畑式土器との関係についても整理した。また、近年の宇土市教育委員会の発掘調査では人骨や動物遺存体の各種分析を行い、本遺跡で行われた生業と遺跡周辺の古環境も明らかにされている。 このように、本遺跡は、貝塚から出土した多種多様な遺物を通じ、九州地方における縄文時代の社会と墓制について知ることのできる重要な遺跡である。