国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
南比企窯跡
ふりがな
:
みなみひきかまあと
指定14_南比企窯跡 石田遺跡第1次A区1号窯・1号竪穴建物全景(北東から)(鳩山町提供)
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
飛鳥時代~奈良時代
年代
:
西暦
:
面積
:
38168.94 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
14
特別区分
:
指定年月日
:
2023.03.20(令和5.03.20)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
六.交通・通信施設、治山・治水施設、生産施設その他経済・生産活動に関する遺跡
所在都道府県
:
埼玉県
所在地(市区町村)
:
埼玉県比企郡鳩山町
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
指定14_南比企窯跡 石田遺跡第1次A区1号窯・1号竪穴建物全景(北東から)(鳩山町提供)
解説文:
詳細解説
6世紀から10世紀に稼働した総数500基を超える大規模な窯跡群。7世紀後半以降、武蔵国府や郡家等に須恵器や瓦を供給し、8世紀中頃には武蔵国分寺創建瓦を生産した。関東の窯業生産の中心を担うとともに、周辺地域にも技術的影響を与えた窯跡として重要である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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指定14_南比企窯跡 石田遺跡第1次A区1号窯・1号竪穴建物全景(北東から)(鳩山町提供)
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指定14_南比企窯跡 石田遺跡第1次A区1号窯・1号竪穴建物全景(北東から)(鳩山町提供)
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解説文
6世紀から10世紀に稼働した総数500基を超える大規模な窯跡群。7世紀後半以降、武蔵国府や郡家等に須恵器や瓦を供給し、8世紀中頃には武蔵国分寺創建瓦を生産した。関東の窯業生産の中心を担うとともに、周辺地域にも技術的影響を与えた窯跡として重要である。
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詳細解説
南比企窯跡は、関東平野西縁部の標高100m未満の比較的開析が進んだ低位丘陵に営まれた古代武蔵国の四大窯跡の1つである。本窯跡は岩殿丘陵に立地し、6世紀前半から10世紀中頃にかけて総数500基超の窯跡が操業した。その数は東日本最多を誇る。 開窯は、現状では6世紀初頭に位置付けられ、まず須恵器生産が開始される。その後、7世紀中頃までは丘陵縁辺部で小規模な須恵器生産が断続的に行われたものの、7世紀後半には瓦生産も開始されると丘陵内部にも窯跡が展開し、8世紀中頃には丘陵全体に広がり、最盛期を迎える。そして9世紀後半以降、徐々に衰退する。窯体構造は基本的に地下式窖窯であるが、8世紀前半に最大化し、10m以上の規模を有する。 南比企窯跡で生産された須恵器や瓦は、7世紀後半から8世紀初頭には武蔵国府や郡家、地方寺院等で利用された。また8世紀中頃の武蔵国分寺創建や補修にあたり瓦が供給され、出土した文字瓦から武蔵国21郡のうち16郡が生産に関わったことが判明している。 このように、古代において関東の窯業生産の中心的役割を果たすとともに、国分寺造営における労働力編成の一端を示す窯跡として重要である。今回、南比企窯跡のうち鳩山町に所在する石田遺跡、新沼窯跡、天沼遺跡を指定する。