国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
佐伯城跡
ふりがな
:
さいきじょうあと
指定15_佐伯城跡 本丸外曲輪北斜面のひな壇状石垣(北西から)(伯市提供)
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
江戸時代
年代
:
西暦
:
面積
:
430297.62 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
14
特別区分
:
指定年月日
:
2023.03.20(令和5.03.20)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
二.都城跡、国郡庁跡、城跡、官公庁、戦跡その他政治に関する遺跡
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県佐伯市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
指定15_佐伯城跡 本丸外曲輪北斜面のひな壇状石垣(北西から)(伯市提供)
解説文:
詳細解説
慶長6年(1601)に豊後国南部の佐伯へ入部した毛利高政が築いた近世城郭。番匠川河口付近の八幡山(標高146m)の山頂部に本丸、二の丸等の曲輪群、山麓に三の丸を配置し、石敷きの城道が両者を結ぶ。中世山城の構造をもち、高石垣等の近世築城技術を融合させた城郭である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
指定15_佐伯城跡 本丸外曲輪北斜面のひな壇状石垣(北西から)(伯市提供)
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指定15_佐伯城跡 本丸外曲輪北斜面のひな壇状石垣(北西から)(伯市提供)
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解説文
慶長6年(1601)に豊後国南部の佐伯へ入部した毛利高政が築いた近世城郭。番匠川河口付近の八幡山(標高146m)の山頂部に本丸、二の丸等の曲輪群、山麓に三の丸を配置し、石敷きの城道が両者を結ぶ。中世山城の構造をもち、高石垣等の近世築城技術を融合させた城郭である。
詳細解説▶
詳細解説
佐伯城は、慶長6年(1601)に入部した毛利高政によって、翌年より築城された近世城郭である。佐伯市内を流れる番匠川河口付近にあり、豊後水道や四国を望む標高146mの八幡山(城山)の山頂部に本丸、二の丸、西出丸、北出丸等の高石垣をともなう曲輪群を、山麓に藩主が居住した三の丸を配置する。中世山城の曲輪配置構造をもち、近世城郭の築城技術によって築かれた城郭である。山頂と三の丸を結ぶ登城路には石垣や石畳が残存し、本丸外曲輪、二の丸、本丸と繋がる構造を示す石垣も保存されている。 佐伯市教育委員会の調査から、絵図や史料によって城郭の修復履歴が判明し、現在の曲輪配置は築城当初までほぼ遡りうることがわかった。さらに発掘調査により二の丸に「屋形」跡が確認され、記録によって正月行事を行い続けてきた場所であったことが判明した。 また、山体全体を保護するため、曲輪の斜面を守る雛壇状の石垣を築造し、雨水や地下水の排水・調整機能を担った雄池・雌池を造成したことなど、江戸時代を通じて山頂部の曲輪を含めた城郭全体を維持してきたことが判明した。 近世初頭に、それまでの城郭構造と築城技術を融合して築かれ、山体全体を維持してきた工夫が残る城郭として、我が国の近世城郭のあり方を知る上で貴重である。