国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
三河国府跡
ふりがな
:
みかわこくふあと
三河国府跡 西脇殿西北隅の調査状況(西より)(豊川市提供).jpg
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種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
平安時代
年代
:
西暦
:
面積
:
10855.67 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
12
特別区分
:
指定年月日
:
2024.02.21(令和6.02.21)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
二.都城跡、国郡庁跡、城跡、官公庁、戦跡その他政治に関する遺跡
所在都道府県
:
愛知県
所在地(市区町村)
:
愛知県豊川市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
三河国府跡 西脇殿西北隅の調査状況(西より)(豊川市提供).jpg
解説文:
詳細解説
9世紀初頭から10世紀中葉までの間に機能した三河国府国庁跡。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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三河国府跡 西脇殿西北隅の調査状況(西より)(豊川市提供).jpg
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三河国府跡 西脇殿西北隅の調査状況(西より)(豊川市提供).jpg
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解説文
9世紀初頭から10世紀中葉までの間に機能した三河国府国庁跡。
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詳細解説
三河国府跡は、豊川市西部を南北に流れる西古瀬川(さいこせがわ)と音羽(おとわ)川(がわ)に形成された通称白鳥(しろとり)台地の先端付近に立地する古代三河国の国府跡である。国庁の正殿(せいでん)と考えられる石組(いしぐみ)雨落(あまおち)溝(みぞ)を伴う四面廂(しめんびさし)建物、後殿(こうでん)と考えられる東西棟の大型掘立柱建物、南西では西脇殿の可能性がある掘立柱建物、南東では東脇殿と考えられる長舎状の建物を確認した。これら国庁の主要建物はコの字形配置をとり、掘立柱塀で囲繞される。主要建物の配置や囲繞施設は、その成立から廃絶までの間に大きな変化は認められないものの、発掘調査の成果と出土遺物の検討から、主要建物は9世紀初頭から10世紀中葉までの間に3期の変遷が認められる。出土遺物には蹄脚円面硯や「國厨」と墨書された9世紀代の須恵器、10世紀中葉に廃棄された緑釉陶器製の陶印、緑釉陶器、製塩土器等、国府における文書行政、給食、饗応等に関係すると考えられる遺物がある。 三河国府の国庁が、コの字形の建物配置をとるようになるのは、9世紀初頭であり、その形状を踏襲しつつ10世紀中葉に廃絶することが判明するなど、律令国家の地方支配の拠点となる国府の実態と変遷、さらには古代の地方支配の実態を知る上で極めて重要な遺跡といえる。