国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
史跡名勝天然記念物
主情報
名称
:
菊池氏遺跡
ふりがな
:
きくちしいせき
菊池氏遺跡遠景(南西より)(菊池市提供)
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
種別1
:
史跡
種別2
:
時代
:
中世
年代
:
西暦
:
面積
:
19469.38 m
2
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
12
特別区分
:
指定年月日
:
2024.02.21(令和6.02.21)
特別指定年月日
:
追加年月日
:
指定基準
:
所在都道府県
:
熊本県
所在地(市区町村)
:
熊本県菊池市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
菊池氏遺跡遠景(南西より)(菊池市提供)
解説文:
詳細解説
九州を代表する中世から戦国時代の武士団、菊池氏の室町時代以前の本拠に係る遺跡。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
菊池氏遺跡遠景(南西より)(菊池市提供)
写真一覧
菊池氏遺跡遠景(南西より)(菊池市提供)
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
九州を代表する中世から戦国時代の武士団、菊池氏の室町時代以前の本拠に係る遺跡。
詳細解説▶
詳細解説
菊池氏遺跡は、熊本県北部、菊池川中流域に位置する九州を代表する中世武士団、菊池氏関連の館跡と宗教施設等からなる遺跡群である。菊池氏は、平安末の肥後国最有力武士、鎌倉時代には鎮西随一の国御家人、南北朝期には鎮西宮方勢力の主宰者、室町期の肥後国守護として、九州の中世史を体現する存在である。現在の菊池市の中心部は室町時代以降に菊池氏が本拠を置いた隈府にあたるが、初代則隆から15代武光の間は、その南方にある深川・北宮地区に本拠が置かれていたと伝えられる。菊池市はこの地区に所在する菊池氏の本拠と伝えられる北宮館跡、菊池氏と水運との関係を示す菊之池B遺跡の調査を行い、前者では13世紀の館跡に関係すると考えられる遺構を検出し、後者では13世紀の河川護岸を検出した。これらに応永10年(1403)に菊池武朝らが神像を寄進した北宮阿蘇神社を加え菊池氏遺跡として史跡に指定する。 菊池氏遺跡は菊池氏の中世の本拠地の具体像を示す遺跡群であり、そこから中世武士団の領域経営の在り方を知ることができる。また、隈府の遺跡も併せ検討することにより、肥後国最有力武士から肥後国守護へと成長する過程を示す重要な遺跡群である。