国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
平田氏庭園
ふりがな
:
ひらたしていえん
平田氏庭園
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
2512.64 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2019.10.16(令和1.10.16)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県中津市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
平田氏庭園
解説文:
詳細解説
耶馬渓(やばけい)の名勝指定や地域振興に尽力した平田吉胤(ひらたよしたね)の住宅に営まれた庭園で,耶馬渓の風致景観を巧みに取り込んで特徴ある眺望を演出するよう工夫された意義深い事例であり,時代を特徴づける造形をよく遺している。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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平田氏庭園
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平田氏庭園
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解説文
耶馬渓(やばけい)の名勝指定や地域振興に尽力した平田吉胤(ひらたよしたね)の住宅に営まれた庭園で,耶馬渓の風致景観を巧みに取り込んで特徴ある眺望を演出するよう工夫された意義深い事例であり,時代を特徴づける造形をよく遺している。
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詳細解説
大分県北西部に位置し,北東に向かって流れる山国川(やまくにがわ)の左岸域に所在する住宅庭園で,耶馬渓の名勝指定や地域振興などに尽力した平田吉胤(よしたね)(1866~1937)の住宅として明治期に造営された2階建て主屋を大正期に3階を増築するに当たって整えられたものである。主屋の南東方に張り出す新座敷に南面する造園を主庭として,主屋西側に面する地割には茶室を備えた奥向きの庭を造作し,あわせて,表玄関の前庭と,主屋裏手に坪庭を設ける。3階広間からは,北方に平田城跡の景,東方に立留りの景,南方には山国川を手前に木ノ子岳の景に臨み,それぞれ縁を設けて優れた眺望を観賞する造りとしている。主庭は,新座敷の縁先に飛び石を打って,南方に木ノ子岳の景,東方に立留りの景を正面に臨んで大振りの伏石を配置し,その間に園池と景石を設えて地割を整えている。奥向きの庭の北西隅には築山石組みに石祠を奉り,その手前には,主庭と同様に,主屋から飛び石を打つ中に大振りの伏石を据える。表玄関の前庭や主屋裏手の坪庭も含め,本庭園には,戸原石(とばるいし)と呼ばれるこの地方の安山岩石材が多用され,狭小な地割にあって大振りな石からなる山燈籠を数多く据えて固有な風致を構成しているほか,園池護岸の築造にセメントモルタルが用いられている点に大正時代造園の特徴を認めることができる。