国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
二ヶ領用水
ふりがな
:
にかりょうようすい
二ヶ領用水
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種別1
:
登録記念物(遺跡関係)
種別2
:
時代
:
江戸時代
年代
:
西暦
:
面積
:
76386.43 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2020.03.10(令和2.03.10)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
神奈川県
所在地(市区町村)
:
神奈川県川崎市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
二ヶ領用水
解説文:
詳細解説
慶長(けいちょう)16年(1611),多摩川(たまがわ)右岸の低地(稲毛領(いなげりょう)・川崎領(かわさきりょう))の新田開発を目的として開削された用水である。近代以降,桃畑や梨畑にも利用され,昭和になると工業用水としても利用された。近世・近現代の川崎の歴史を理解する上で意義深い。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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二ヶ領用水
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二ヶ領用水
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二ヶ領用水
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解説文
慶長(けいちょう)16年(1611),多摩川(たまがわ)右岸の低地(稲毛領(いなげりょう)・川崎領(かわさきりょう))の新田開発を目的として開削された用水である。近代以降,桃畑や梨畑にも利用され,昭和になると工業用水としても利用された。近世・近現代の川崎の歴史を理解する上で意義深い。
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詳細解説
神奈川県川崎市の北西部の多摩区から南東部の川崎区に広がる多摩川(たまがわ)右岸低地部を流れる用水である。用水の名前は,稲毛領(いなげりょう)と川崎領(かわさきりょう)の二つの領地にまたがることに由来する。用水の造営は,関東に移封した徳川家康(とくがわいえやす)から,江戸近郊の治水と新田開発を命じられた小泉次大夫吉次(こいずみじだゆうよしつぐ)が用水奉行となって慶長2年(1597)に着工,同16年に完成したもので,多摩川における最古級の農業用水の一つとされている。上河原(かみがわら)と宿河原(しゅくがわら)の2箇所から取水し,久地(くじ)にて合流,その下流で4本の用水堀に分水してさらに下流に導水していた。当地域にとり必要不可欠な農業用水であり,水田以外に畑や桃畑,梨畑にも利用された。また,昭和14年(1939)には,余剰水を使用した我が国初の公営工業用水道も設置された。現在,農業・工業用水としての役割をほぼ終えたが,一部区間は市民が親しめる空間として整備され,地域の人々に利活用されている。近世から現在に至る川崎発展の歴史を理解する上で意義深い。