国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
嫁ケ島(蚊島)
ふりがな
:
よめがしま(かしま)
嫁ケ島(蚊島)
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
29847.86 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
島根県
所在地(市区町村)
:
島根県松江市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
嫁ケ島(蚊島)
解説文:
詳細解説
宍道湖唯一の島で,『出雲国風土記』(天平5年(733)成立)に,黒土から成る「蚊島」として記載され,後に島の成り立ちを語る伝説とともに「嫁ケ島」の呼称が定着し,今日,夕日に映える宍道湖にただひとつ浮かぶ嫁ケ島が織り成す風景は広く親しまれている。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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嫁ケ島(蚊島)
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嫁ケ島(蚊島)
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解説文
宍道湖唯一の島で,『出雲国風土記』(天平5年(733)成立)に,黒土から成る「蚊島」として記載され,後に島の成り立ちを語る伝説とともに「嫁ケ島」の呼称が定着し,今日,夕日に映える宍道湖にただひとつ浮かぶ嫁ケ島が織り成す風景は広く親しまれている。
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詳細解説
島根県北東部に位置し斐伊川本流の一部を成す宍道湖は,大橋川,中海,境水道を介して鳥取県境で日本海と接続する汽水湖である。嫁ケ島はその東沿岸に所在する宍道湖唯一の島で,約1200万年前の火山活動で噴出した黒色玄武岩から形成されている。嫁ケ島は『出雲国風土記』(天平5年[733]成立)に,周囲六十歩(約107m)の黒土から成る「蚊島」として記載され,中央に樹木一株があるのみで,四周の磯には巻貝の螺子(ニシ)と海藻の海松(ミル)が生息していた様子を伝えている。中世に「蚊島」が「嫁島」に転化し,島の成り立ちを語る伝説とともに「嫁ケ島」の呼称が定着したものと考えられている。松江城初代城主の堀尾忠晴が弁財天を祀り,弁天島とも呼ばれた。近代以降,各方面から島の保全活動が取り組まれ,明治時代末期から大正時代にかけて水没防止のために如泥石(じょでいいし)による護岸工事が進められたり,昭和2年には松江出身の政治家・若槻礼次郎がクロマツの苗木を寄付して植樹されたりした。昭和32年に都市計画公園として供用され,昭和40年代以降の護岸修復工事等を経て,現在のような東西約110m,南北約30mの範囲に整えられた形状となった。今日,夕陽に映える宍道湖にただひとつ浮かぶ嫁ケ島が織り成す風景は広く親しまれている。古代から由緒ある名所であり,現代の景勝地として意義深い。