国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
津嘉山酒造所庭園
ふりがな
:
つかやましゅぞうしょていえん
津嘉山酒造所庭園
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
1467.04 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
沖縄県
所在地(市区町村)
:
沖縄県名護市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
津嘉山酒造所庭園
解説文:
詳細解説
昭和初期に泡盛の醸造所に造営された池泉(ちせん)庭園。ほぼ長方形の敷地の中央部分に主屋が建ち,南東部に庭園が造られている。細長い形の園池は沖縄本島の形を模したと伝わっており,景石(けいせき)として沖縄本島北部産出の古生代石灰岩を用いていることが特徴である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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津嘉山酒造所庭園
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津嘉山酒造所庭園
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解説文
昭和初期に泡盛の醸造所に造営された池泉(ちせん)庭園。ほぼ長方形の敷地の中央部分に主屋が建ち,南東部に庭園が造られている。細長い形の園池は沖縄本島の形を模したと伝わっており,景石(けいせき)として沖縄本島北部産出の古生代石灰岩を用いていることが特徴である。
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詳細解説
津嘉山酒造所庭園は名護市西部の旧名護町市街地に所在する。創業者の津嘉山朝保(つかやまちょうほ)(1880~1945)は,昭和2年(1927)に現在の地を取得すると酒造所兼住宅を建築し,泡盛「國華」の製造を開始した。庭園もこの頃造られたと考えられる。戦争による破壊を免れた酒造所は現在も現地で泡盛の製造を行っている。 酒造所の敷地は長辺が北東に傾いた長方形で,通りに面している南西側に正門を構え,中央南寄りに主屋,北に酒造施設が配置されている。庭園は主屋南西部の前庭と主屋東南部の主庭から構成され,主庭の園池の形は細長く,沖縄本島を象ったとされる。主屋側から見た時,右奥が沖縄本島の北部にあたり,最北端の辺戸岬(へどみさき)や中央部の伊江島(いえじま)にある城山(ぐすくやま)を石組や立石で表しているという。園池の護岸には沖縄本島北部で産出する古生代石灰岩を用い,対岸には「昭和五年■■」(■■部分は判読不能)と刻まれた石燈籠を配している。 津嘉山酒造所庭園は昭和初期に酒造所に造られた庭園で,その意匠は特徴的であり,近代の沖縄県における造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。