国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
松樹館庭園
ふりがな
:
しょうじゅかんていえん
松樹館庭園
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
明治時代
年代
:
西暦
:
面積
:
1988.28 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2021.10.11(令和3.10.11)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
滋賀県
所在地(市区町村)
:
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
松樹館庭園
解説文:
詳細解説
幕末から明治前半に活動した作庭家勝(かつ)元(もと)宗(そう)益(えき)(鈍(どん)穴(けつ))(1810~1889)の作と伝わる近江商人松居(まつい)氏の庭園。主屋(おもや)から見ると、手前のゆるやかな高まりを回り込むように飛石(とびいし)が奥へと続き、その先の低めの築山(つきやま)には大ぶりの石(いし)燈(どう)籠(ろう)や景(けい)石(せき)を配置する。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
松樹館庭園
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松樹館庭園
解説文
幕末から明治前半に活動した作庭家勝(かつ)元(もと)宗(そう)益(えき)(鈍(どん)穴(けつ))(1810~1889)の作と伝わる近江商人松居(まつい)氏の庭園。主屋(おもや)から見ると、手前のゆるやかな高まりを回り込むように飛石(とびいし)が奥へと続き、その先の低めの築山(つきやま)には大ぶりの石(いし)燈(どう)籠(ろう)や景(けい)石(せき)を配置する。
詳細解説▶
詳細解説
松樹館庭園は東近江市五(ご)個(か)荘(しょう)竜(たつ)田(た)町(ちょう)にある近江商人松(まつ)居(い)氏の旧宅の庭園である。松居氏は初代松(まつ)居(い)久右(きゅう)衛(え)門(もん)(1619~1684)以後、歴代当主が久右衛門を襲名し、7代目久右衛門(1815~1887)の時に松樹館庭園が造られたと考えられている。実際の作庭は松居家と交流のあった勝(かつ)元(もと)宗(そう)益(えき)(鈍(どん)穴(けつ))(1810~1889)が行ったとされる。 勝元宗益は本名を源吾といい、長浜に生まれ、茶道、俳句、和歌、華道、南画(なんが)、作庭等に通じていたという。茶道では宗益、作庭では鈍穴を号とし、多くの庭を造ったという。 主屋(おもや)等の建物の北から北東に造られた主庭は、高さを抑えた低めの築山(つきやま)を設け、飛石(とびいし)の園路を巡らせている。築山は建物から見て手前に2つ、奥に1つあり、手前の築山の裾を回り込むように打たれた飛石がさらに奥の築山へとのびる。その途中には流れもあるが、現在は水は流れていない。奥の築山には大きな春日(かすが)燈(どう)籠(ろう)が置かれ、周辺に景(けい)石(せき)を据える。樹木はマツ類を中心にカエデ類等の高木のほか、ツツジ類等の低木(ていぼく)を多めに植えている。 松樹館庭園は幕末から明治にかけて活動した作庭家勝元宗益(鈍穴)が近江商人の居宅に造ったとされる庭園で、造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。