国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
漢陽寺庭園
ふりがな
:
かんようじていえん
漢陽寺庭園
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
昭和時代
年代
:
西暦
:
面積
:
7066.42 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
登録年月日
:
2021.10.11(令和3.10.11)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
山口県
所在地(市区町村)
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保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
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管理団体・管理責任者名
:
漢陽寺庭園
解説文:
詳細解説
昭和40年代に作庭家の重(しげ)森(もり)三(み)玲(れい)(1896~1975)が禅宗寺院に造った庭園。水の流れを主体とする「曲(きょく)水(すい)の庭」、枯(かれ)山水(さんすい)の「地(じ)蔵(ぞう)遊(ゆう)化(げ)の庭」、石組と池(ち)泉(せん)を中心とする「九(く)山(せん)八(はっ)海(かい)の庭」など、大きさや様式の異なる複数の庭園から成る。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
漢陽寺庭園
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漢陽寺庭園
解説文
昭和40年代に作庭家の重(しげ)森(もり)三(み)玲(れい)(1896~1975)が禅宗寺院に造った庭園。水の流れを主体とする「曲(きょく)水(すい)の庭」、枯(かれ)山水(さんすい)の「地(じ)蔵(ぞう)遊(ゆう)化(げ)の庭」、石組と池(ち)泉(せん)を中心とする「九(く)山(せん)八(はっ)海(かい)の庭」など、大きさや様式の異なる複数の庭園から成る。
詳細解説▶
詳細解説
漢陽寺は応安7年(1374)に創建されたと伝わる禅宗寺院で、周南市北部の鹿(か)野(の)地域の山裾に位置する。庭園は、昭和43年(1968)に当時の住職らが、作庭家で庭園研究者の重(しげ)森(もり)三(み)玲(れい)(1896~1975)に作庭を依頼し、昭和44年から数年をかけて造られた。 漢陽寺の裏山には、17世紀半ばに掘られた灌漑用(かんがいよう)のトンネル「潮(ちょう)音(おん)洞(どう)」があり、重森はそこから流れ出る多量の水を用いて「曲(きょく)水(すい)の庭」を造ることを考えた。本堂(方丈)の南にある「曲水の庭」は、曲水を中心としつつ枯(かれ)山水(さんすい)を融合させ、潮音洞から分流した水を流す。本堂の北と東には、同様に潮音洞からの水を流す「蓬(ほう)莱(らい)山(さん)池(いけ)庭」「九(く)山(せん)八(はっ)海(かい)の庭」が、中庭として現在「地(じ)蔵(ぞう)遊(ゆう)化(げ)の庭」と呼ばれている枯山水がそれぞれ造られた。重森はそのほかにも、自身が設計した建物に「瀟(しょう)湘(しょう)八景(はっけい)の庭」を、山門前に「曹(そう)源(げん)一(いっ)滴(てき)の庭」と呼ばれる枯山水を造った。 漢陽寺庭園は作庭家重森三玲がさまざまな様式、主題、意匠で造った複数の庭園から構成され、造園文化の発展に寄与した意義深い事例である。