国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
徳島堰
ふりがな
:
とくしませぎ
登録記念物1_徳島堰(南アルプス市 南より)(南アルプス市提供)
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種別1
:
登録記念物(遺跡関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
79705.75 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
19-1-0002
登録年月日
:
2022.11.10(令和4.11.10)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
山梨県
所在地(市区町村)
:
山梨県南アルプス市・韮崎市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
登録記念物1_徳島堰(南アルプス市 南より)(南アルプス市提供)
解説文:
詳細解説
釜無川右岸に水を供給するために作られた灌漑用水路。寛文5年(1665)に江戸の商人徳島兵左衛門俊正が工事に着手したものの水害により工事を断念し、その後、甲府藩が寛文10年(1670)に完成させた。用水路はいくつもの沢や川を横断したもので、延長は約17kmである。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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登録記念物1_徳島堰(南アルプス市 南より)(南アルプス市提供)
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登録記念物1_徳島堰(南アルプス市 南より)(南アルプス市提供)
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解説文
釜無川右岸に水を供給するために作られた灌漑用水路。寛文5年(1665)に江戸の商人徳島兵左衛門俊正が工事に着手したものの水害により工事を断念し、その後、甲府藩が寛文10年(1670)に完成させた。用水路はいくつもの沢や川を横断したもので、延長は約17kmである。
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詳細解説
徳島堰は、山梨県の中西部の中部山岳地帯である南アルプス山脈を構成する鳳凰三山や白根山地から流れ出る川によって形成された扇状地と、釜無川に挟まれた土地に対し農耕用の水を供給するために作られた用水である。延長は17kmである。甲府藩が江戸深川の商人徳島兵左衛門俊正に用水工事を依頼し、兵左衛門が寛文5年(1665)に釜無川から取水し工事を着手し、ほぼ完成させたといわれている。しかし、同年台風の水害により堰が大破したことから事業を断念し、その後は甲府藩の命令により寛文10年(1670)完成した。延宝3年(1675)の史料によれば徳島堰と呼ばれている。山から流れる諸河川の横断には、板関(平面交差)、掛樋(川の上を立体交差)、埋樋(川の下を立体交差)などの工法が河川の状況に合わせて施工された。昭和40年~48年に実施された釜無川右岸土地改良事業によって、徳島堰全線がコンクリート化されたが、慶応4年(1868)に描かれた絵図に記された位置の各所で、川や沢の下をくぐる暗渠が残っている。以上のように、徳島堰は寛文10年の開削以降、修理を重ねながら利用され、地域の発展に意義があった用水である。