国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
法師庭園
ふりがな
:
ほうしていえん
登録記念物3_法師庭園 登録有形文化財(建造物)「法師玄関棟」北側縁側より庭を撮影、中央に池泉1、左に石灯籠2、奥の築山1上に石灯籠3_小松市
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
大正~昭和
年代
:
西暦
:
面積
:
2649.88 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
17-2-0001
登録年月日
:
2022.11.10(令和4.11.10)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
石川県
所在地(市区町村)
:
石川県小松市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
登録記念物3_法師庭園 登録有形文化財(建造物)「法師玄関棟」北側縁側より庭を撮影、中央に池泉1、左に石灯籠2、奥の築山1上に石灯籠3_小松市
解説文:
詳細解説
粟津温泉の名湯「法師」に造営された近代の庭園で、宿泊棟に囲まれた中に延命閣を挟んで南北の地割に複数の築山や池泉を設け、高木の樹叢の下に客室からの観賞や散策を楽しませる構成に擬木護岸や大型石造物などを備えていて、時代を特徴づける造形を伝える事例である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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登録記念物3_法師庭園 登録有形文化財(建造物)「法師玄関棟」北側縁側より庭を撮影、中央に池泉1、左に石灯籠2、奥の築山1上に石灯籠3_小松市
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解説文
粟津温泉の名湯「法師」に造営された近代の庭園で、宿泊棟に囲まれた中に延命閣を挟んで南北の地割に複数の築山や池泉を設け、高木の樹叢の下に客室からの観賞や散策を楽しませる構成に擬木護岸や大型石造物などを備えていて、時代を特徴づける造形を伝える事例である。
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詳細解説
法師庭園は、石川県南西部加賀地方の粟津温泉に所在する旅館の庭園である。旅館「法師」は、泰澄大師が弟子の雅亮法師に湯守を任せたのを始めと伝えられ、雅亮の養子がこれを継いで善五郎を名乗って当代で46代を数える。庭園は、高木の樹叢の下に苔むした景趣の中を縦横に打たれた飛石を辿って自由に散策できるように設えられており、明治44年(1911)頃に特別な宿泊別棟として建築された木造平屋建の延命閣を挟んで大きく南側と北側の地割に分けられる。南側の地割は、さらに南東と南西の地割から成る。南東の地割では、東端に滝石組を設けて流水を導き南側の宿泊棟に添わせて細長い池泉を配し、その北側に二つの低い築山を設けて、延命閣の手前を平庭として築山北麓の間に大きな雪見灯籠を据え、南北に異なる風致を演出している。南西の地割には大振りの石で大きく組み上げた築山を設け、南東の地割から導いた遣水をその南麓に巡らせ、北麓から地割の西端にかけて広がる池泉へせせらぎを注ぐ。技術的には、遣水の護岸に擬木を用いたり、園内に大型の石造物を据えたりしていて、大正時代から昭和初期にかけての流行を取り入れたことを窺わせる。近代に整えられ、宿泊者の滞在を楽しませる旅館の庭園であり、時代を特徴づける造形をよく遺している事例として意義深い。