国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
黒ヶ浜及びビシャゴ岩
ふりがな
:
くろがはまおよびびしゃごいわ
登録記念物5_黒ヶ浜の汀からビシャゴ岩を見る(大分市提供)
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
79172.56 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
44-2-0007
登録年月日
:
2023.03.20(令和5.03.20)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県大分市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
登録記念物5_黒ヶ浜の汀からビシャゴ岩を見る(大分市提供)
解説文:
詳細解説
大分県東部、佐賀関半島の先端部に近い南岸の大黒地区に所在する黒い礫海岸と沿岸に点在する岩礁から成る風景で、沿岸航行の安全を見守るビシャゴ岩の伝説とあいまって、特に近世以降、広く知られてきた海岸の景勝地。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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登録記念物5_黒ヶ浜の汀からビシャゴ岩を見る(大分市提供)
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登録記念物5_黒ヶ浜の汀からビシャゴ岩を見る(大分市提供)
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解説文
大分県東部、佐賀関半島の先端部に近い南岸の大黒地区に所在する黒い礫海岸と沿岸に点在する岩礁から成る風景で、沿岸航行の安全を見守るビシャゴ岩の伝説とあいまって、特に近世以降、広く知られてきた海岸の景勝地。
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詳細解説
黒ヶ浜は、大分県東部、佐賀関半島の先端部に近い南岸の大黒地区に所在し、沿岸のビシャゴ岩とともに観賞されてきた名勝地である。地質的には三波川変成岩類が分布する三波川帯に属し、泥質(でいしつ)片岩(へんがん)などの結晶片岩類を基盤とするが、特に大黒地区付近には大規模な蛇紋岩体が分布し、海岸部に露頭している。これらの蛇紋岩は、乾湿の作用を繰り返し受けて細粒化する特徴があり、佐賀関半島付近の早い潮流によって小さな砂は流れ去り、研磨された大きめの礫や石のみが沿岸に堆積して、延長約350mに及ぶ漆黒の礫海岸を形成してきたものと考えられる。 黒ヶ浜を挟む岬の沿岸には岩礁が点綴して、特にその南側に位置し、大小2つの岩塊から成るビシャゴ岩は、黒ヶ浜に臨み一体の風致景観を成している。黒ヶ浜の奇観は、佐賀関半島西部の南岸に所在する白ヶ浜とともに紀行や地誌に紹介されてきたもので、ビシャゴ岩は、沿岸航行の安全を見守る海女の黒砂と真砂の二神の伝承から姉妹岩とも呼ばれている。また、黒ヶ浜は、春季に見られる海藻の天日干しの風物詩とともに、地域住民によって継続的に清掃活動が行われるなど大切に手入れされてきた。特に近世以降、広く知られてきた海岸の景勝地であり、地域住民によって保全されている事例として意義深い。