国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
登録記念物
主情報
名称
:
平木氏庭園
ふりがな
:
ひらきしていえん
07_C_平木氏庭園 4.用水とせせらぎ
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種別1
:
登録記念物(名勝地関係)
種別2
:
時代
:
年代
:
西暦
:
面積
:
86.38 m
2
その他参考となるべき事項
:
登録番号
:
17-2-0002
登録年月日
:
2025.09.18(令和7.09.18)
追加年月日
:
登録基準
:
所在都道府県
:
石川県
所在地(市区町村)
:
石川県金沢市
保管施設の名称
:
所有者種別
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
07_C_平木氏庭園 4.用水とせせらぎ
解説文:
詳細解説
金沢城下の鞍月用水を取り込んだ藩政末期の形式を伝えると考えられる庭園
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
07_C_平木氏庭園 4.用水とせせらぎ
07_B_平木氏庭園 a.外観(通りから)
07_B_平木氏庭園 c.北からの眺め(中央にせせらぎ)
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07_C_平木氏庭園 4.用水とせせらぎ
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07_B_平木氏庭園 a.外観(通りから)
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07_B_平木氏庭園 c.北からの眺め(中央にせせらぎ)
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解説文
金沢城下の鞍月用水を取り込んだ藩政末期の形式を伝えると考えられる庭園
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詳細解説
平木氏庭園は、金沢城下南方の菊川(きくがわ)にあったかつての足軽組地(あしがるくみち)(足軽の集団居住地)の上主馬町(かみしゅめまち)に位置し、正保(しょうほう)年間(1644~48)に完成したと伝わる鞍月用水(くらつきようすい)沿いに所在する藩政末期頃の庭園と考えられている。現在の所有者である平木氏は昭和26年(1951)にこの地を取得し、藩政末期の建物と敷地をそのままに受け継いでいる。 敷地は、南西を表向きとして、前庭の通路が木造二階建、妻入り住宅建物の南西向きに設けられた玄関に導き、背戸(せど)の地割に瀟洒(しょうしゃ)な玉石積み護岸の流れを設けて主庭を成している。敷地北東面を南東から北西に向かって直線状に流れる鞍月用水の水量が増すと、背戸の南東隅から暗渠(あんきょ)管で取水して地割の中程まで抜いて水源とし、玉石積み護岸の流れを成して用水に環流する。 住宅建物奥向きの座敷からは、欅板(けやきいた)の縁の外側に土間を設けた「土縁」の先、南東向きに主庭を観賞する。流れ水源の玉石積み護岸の上には雪見灯籠を据えて縁先に向かう流れの通景線の目当てを成し、流れの中程には畔に降り立つ小さな石段が設けられている。玉石積み流れの両岸にはサツキを群植して、雪見灯籠までの奥行きを強調している。 作庭の経過などは明らかではないが、藩政末期の住宅建物との配置関係から、近世金沢城下の足軽組地において用水を取り込んだ背戸の構成を伝えているものとして、限られた現存事例のひとつと考えられる点で意義深い。