国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要文化的景観
主情報
名称
:
瀬戸内海姫島の海村景観
ふりがな
:
せとないかいひめしまのかいそんけいかん
瀬戸内海姫島の海村景観
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種別1
:
重要文化的景観
種別2
:
面積
:
13462.3 ha
その他参考となるべき事項
:
選定番号
:
選定年月日
:
2021.03.26(令和3.03.26)
追加年月日
:
選定基準
:
所在都道府県
:
大分県
所在地(市区町村)
:
大分県東国東郡姫島村
瀬戸内海姫島の海村景観
解説文:
詳細解説
大分県北端,姫島村(ひめしまむら)の全域とその周辺海域から成る文化的景観。島と海の資源を目一杯生かしながら複数の生業を営んできた海村(かいそん)の生活や文化を表わし,また,生物資源管理の約束事を,島全体で守り,一島一村(いっとういっそん)として自立的に過ごしてきた歴史を伝える独特な景観である。
関連情報
(情報の有無)
指定等後に行った措置
なし
添付ファイル
なし
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瀬戸内海姫島の海村景観
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瀬戸内海姫島の海村景観
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解説文
大分県北端,姫島村(ひめしまむら)の全域とその周辺海域から成る文化的景観。島と海の資源を目一杯生かしながら複数の生業を営んできた海村(かいそん)の生活や文化を表わし,また,生物資源管理の約束事を,島全体で守り,一島一村(いっとういっそん)として自立的に過ごしてきた歴史を伝える独特な景観である。
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詳細解説
大分県北端,姫島村(ひめしまむら)の村域である姫島(ひめしま)全域とその周辺海域から成る文化的景観である。瀬戸内海の西端部かつ九州を縦断する火山フロント上に浮かび,その位置は周防灘(すおうなだ)と伊予灘(いよなだ)の境にもあたる。そのため,噴火時の形状を留める火山群を広い砂州が繋ぐ,瀬戸内海では特異な姿を持つ。この島の容姿が,砂州上の松と共に,海からの目標物であり続けている点に特徴があり,自然環境に大きな負荷をかけることなく漁業や塩業,農業を営んできたことを伝えている。 島内では,二つの村社が瀬戸内海や国東半島との歴史的な繋がりを想起させる。その周囲に形成された集落はいずれも,近海を中心に季節や潮汐に合った漁を通年で営み,漁港周りに漁具倉庫,恵美須社,盆坪等の共通の設えを見せる。また,塩業や農業の歴史,生活慣習,伝承等に関わる建造物や自然物等が残る。このような要素が地形と共につくる景観は,島と海の資源を目一杯生かしながら複数の生業を営んできた海村(かいそん)の生活や文化を表わし,また,漁業期節(ぎょぎょうきせつ)に代表されるような生物資源管理の約束事を,島全体で守り,一島一村(いっとういっそん)として自立的に過ごしてきた歴史を伝えるものであり,独特である。