国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
早稲田大学大隈記念講堂
ふりがな
:
わせだだいがくおおくまきねんこうどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
早稲田大学大隈記念講堂
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員数
:
1棟
種別
:
近代/学校
時代
:
昭和
年代
:
昭和2
西暦
:
1927
構造及び形式等
:
鉄骨鉄筋コンクリート造、建築面積1,225.95平方メートル、三階建、地下一階、鉄筋コンクリート造時計塔付
附・棟札 1枚
昭和2年4月16日
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
02513
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2007.12.04(平成19.12.04)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
(一)意匠的に優秀なもの
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
東京都
所在地
:
東京都新宿区戸塚町一丁目104番地
保管施設の名称
:
所有者名
:
学校法人早稲田大学
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
早稲田大学大隈記念講堂
解説文:
詳細解説
早稲田大学大隈記念講堂は、創立者である大隈重信に対する記念事業として計画され、同大建築学科の佐藤功一教授と佐藤武夫助教授が設計し、同教授の内藤多仲が構造を担当し、昭和2年10月15日に竣工した。
早稲田大学大隈記念講堂は、早稲田のシンボル的存在であり、ロマネスク様式を基調としてゴシック様式を加味した我が国近代の折衷主義建築の優品として、高い価値がある。また早稲田大学建築学科で永く教鞭をとり、多くの建築家を育てた佐藤功一の代表作としても重要である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
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早稲田大学大隈記念講堂
早稲田大学大隈記念講堂 (内部)
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早稲田大学大隈記念講堂
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早稲田大学大隈記念講堂 (内部)
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解説文
早稲田大学大隈記念講堂は、創立者である大隈重信に対する記念事業として計画され、同大建築学科の佐藤功一教授と佐藤武夫助教授が設計し、同教授の内藤多仲が構造を担当し、昭和2年10月15日に竣工した。 早稲田大学大隈記念講堂は、早稲田のシンボル的存在であり、ロマネスク様式を基調としてゴシック様式を加味した我が国近代の折衷主義建築の優品として、高い価値がある。また早稲田大学建築学科で永く教鞭をとり、多くの建築家を育てた佐藤功一の代表作としても重要である。
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詳細解説
早稲田大学大隈記念講堂 一棟 早稲田大学大隈記念講堂は、早稲田大学本部が所在する西早稲田キャンパスの正門の向かいに位置する大隈庭園の南端に西面して建つ。早稲田大学創立者である大隈重信に対する記念事業の中核として計画され、大正一五年二月に起工、昭和二年一○月一五日に竣工し、創立四五周年にあたる同月二○日に開館した。設計主任は早稲田大学建築学科教授の佐藤功一で、同助教授の佐藤武夫が実施設計を、同教授の内藤多仲が構造を担当した。 佐藤功一(一八七八~一九四一)は、明治三六年東京帝国大学工科大学建築学科を卒業し、三重県技師、宮内省内匠寮御用掛を経て、同四三年に早稲田大学理工科講師を嘱託され、同四四年に教授となる。昭和一六年の死去まで早稲田大学建築学科の教授を務め、村野藤吾、今井兼次ら多くの建築家を育てたことで知られる。 早稲田大学大隈記念講堂は、鉄骨鉄筋コンクリート造三階建、地下一階、建築面積一二二五・九五平方メートルで、西面を正面とし、西北隅に鉄筋コンクリート造七階建の塔屋(時計塔)を配置する。本体部は、正面間口二七・三メートル、奥行四○・六メートル、正面軒高一七・九メートル規模とし、外部腰回りには新小松石、軒蛇腹や窓廻りにはテラコッタ、他は茶白色のスクラッチタイルを張る。塔屋は、正面、奥行とも八・○メートルで、尖塔までの高さを一二五尺(三七・九メートル)とする。 平面は、正面玄関、歩廊、大講堂、演壇を中心に、玄関左右に階段室を、大講堂の右手(南側)には予備室と道具置場を、左手(北側)には外廊を配し、外廊の奧は控室と貴賓室とする。二階は、歩廊と二階席とし、大講堂の左右に電気室を設け、三階は西側がもと立見席で、その中央に映写室を置く。地階は、大講堂下北側を小講堂とし、南側に機械室、大講堂演壇下に大控室を設ける。 正面玄関は、二層分の吹き抜け空間とし、正面に三連のチューダーアーチの開口をとり、下部には大隈家の家紋をあしらった鋳鉄製扉を吊り、天井はリブ付きの四分ヴォールト状とする。大講堂は、演壇の平面、天井の横断面や縦立面、天窓などに楕円形や放物線アーチ形を採り入れたダイナミックな構成とするとともに、セロテックス張りとするなど音響にも配慮したつくりとする。外廊は、大隈庭園側に下細りの円柱を並べた半円アーチのアーケードとし、床は鉄平石の乱敷き、天井はリブ付きの四分ヴォールト状とし、大講堂側の壁面はスクラッチタイル張りに尖頭三葉形アーチの窓を開ける。 早稲田大学大隈記念講堂は、早稲田のシンボル的存在であり、ロマネスク様式を基調としてゴシック様式を折衷し、ドイツ表現派やライト式をも加味した我が国近代の折衷主義建築の優品として、価値が高い。また、東京における震災復興建築の典型的作品のひとつであるとともに、早稲田大学建築学科で永く教鞭をとり、多くの建築家を育てた佐藤功一の代表作として、重要である。
関連情報
附指定
棟札
関連情報
附指定
附名称
:
棟札
附員数
:
1枚