国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
江上天主堂
ふりがな
:
えがみてんしゅどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
江上天主堂
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員数
:
1棟
種別
:
近代/宗教
時代
:
大正
年代
:
大正7
西暦
:
1918
構造及び形式等
:
三廊式教会堂、木造、建築面積一六一・七六平方メートル、一階建、桟瓦葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
02531
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2008.06.09(平成20.06.09)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
(三)歴史的価値の高いもの
重文指定基準2
:
(五)流派的又は地方的特色において顕著なもの
所在都道府県
:
長崎県
所在地
:
長崎県五島市奈留町大串郷1131番地
保管施設の名称
:
所有者名
:
カトリック長崎大司教区
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
江上天主堂
解説文:
詳細解説
江上天主堂は大正7年の建築で、鉄川与助の設計・施工になる。建物は、木造下見板張、切妻造桟瓦葺の三廊式教会堂で、玄関は身廊部の内側に設け、祭壇部の左右に香部屋を配し、廊下で繋ぐ。
江上天主堂は、重層屋根構成、内部三層構成の木造教会堂であり、我が国における木造のカトリック教会堂建築のうち完成度の高い作品として、歴史的価値を有する。また、長崎県を中心に多くのカトリック教会堂を手がけた鉄川与助の代表的木造教会堂建築としても重要である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
写真一覧
江上天主堂
江上天主堂(内部)
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江上天主堂
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江上天主堂(内部)
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解説文
江上天主堂は大正7年の建築で、鉄川与助の設計・施工になる。建物は、木造下見板張、切妻造桟瓦葺の三廊式教会堂で、玄関は身廊部の内側に設け、祭壇部の左右に香部屋を配し、廊下で繋ぐ。 江上天主堂は、重層屋根構成、内部三層構成の木造教会堂であり、我が国における木造のカトリック教会堂建築のうち完成度の高い作品として、歴史的価値を有する。また、長崎県を中心に多くのカトリック教会堂を手がけた鉄川与助の代表的木造教会堂建築としても重要である。
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詳細解説
江上天主堂 一棟 江上天主堂は、五島列島中央部に位置する奈留島の北東部、大串湾を西に臨む江上地区に所在する。港近くの谷戸の入口部に北西を正面として建つ。鉄川与助(一八七九~一九七六)の設計・施工、大正七年三月八日の祝別とされる。 鉄川与助は五島列島に生まれ、明治後期から長崎県を中心に五○を超える教会堂建築の設計施工を請負っている。県下に残る作品としては、煉瓦造の青砂ヶ浦天主堂(明治四三年 重要文化財)と田平天主堂(大正七年 重要文化財)、石造の頭ヶ島天主堂(大正八年 重要文化財)等がある。 江上天主堂は、木造下見板張、切妻造桟瓦葺の三廊式教会堂で、平面規模は、身廊部長一六・六メートル幅三・六メートル、側廊部長一四・九メートル幅二・三メートルとする。玄関は身廊部の内側に設け、祭壇部の左右には香部屋を配し、祭壇部背面側の廊下が左右の香部屋を繋ぐ。 外観は三廊式に対応した重層屋根構成とし、香部屋廻りには更に下屋を両側及び背面に差し掛ける。会堂部の開口は、ファンライト付の縦長窓で、内側に内開きのガラス戸、外側には外開きの鎧戸を設え、ファンライトは嵌め殺しのガラス窓とし、外側に窓台と半円アーチの小庇を付けて飾る。また、会堂部の軒裏には装飾的な持ち送りを並べる。 内部は、アーケード・トリフォリウム・クリアストーリーの三層構成とし、列柱はアーケードの半円アーチ起点と、トリフォリウムの上部とに柱頭を有し、四分割リブ・ヴォールト天井を架ける。側廊部も身廊部同様の四分割リブ・ヴォールト天井とする。 江上天主堂は、重層屋根構成、内部三層構成の木造教会堂であり、我が国における木造カトリック教会堂建築のうち最も完成度の高い作品として、歴史的価値が高い。また、長崎県を中心に多くのカトリック教会堂を手がけた鉄川与助の代表的木造教会堂建築としても重要である。 【参考文献】 『長崎県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』(長崎県教育委員会 一九九八年) 「長崎の教会建築史」(川上秀人 『大いなる遺産 長崎の教会』 二○○○年)
関連情報
附指定
祭壇
関連情報
附指定
附名称
:
祭壇
附員数
:
1基