国指定文化財等
データベース
・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
安国寺経蔵
ふりがな
:
あんこくじきょうぞう
棟名
:
棟名ふりがな
:
安国寺経蔵5
写真一覧▶
地図表示▶
解説表示▶
員数
:
1棟
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
室町中期
年代
:
応永15
西暦
:
1408
構造及び形式等
:
桁行一間、梁間一間、一重もこし付、入母屋造、こけら葺、八角輪蔵付
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00213
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1909.04.05(明治42.04.05)
国宝指定年月日
:
1963.07.01(昭和38.07.01)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
岐阜県
所在地
:
岐阜県高山市国府町西門前
保管施設の名称
:
所有者名
:
安国寺
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
安国寺経蔵5
解説文:
詳細解説
この経蔵は応永十五年(一四〇八)に建立された建築で内部に輪蔵がある。輪蔵とは、八角の経庫で、真柱を中心として廻転する装置である。輪蔵をもつ経蔵の代表例である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
安国寺経蔵5
安国寺経蔵1
安国寺経蔵2
安国寺経蔵3
安国寺経蔵4
写真一覧
安国寺経蔵5
写真一覧
安国寺経蔵1
写真一覧
安国寺経蔵2
写真一覧
安国寺経蔵3
写真一覧
安国寺経蔵4
Loading
Zeom Level
Zoom Mode
解説文
この経蔵は応永十五年(一四〇八)に建立された建築で内部に輪蔵がある。輪蔵とは、八角の経庫で、真柱を中心として廻転する装置である。輪蔵をもつ経蔵の代表例である。
詳細解説▶
詳細解説
安国寺経蔵 一棟 安国寺は高山市北方の国府にある臨済宗の寺で山麓にあり、経蔵は北側の小高いところに建つ。もとの名は少林寺と伝え、南禅寺第二世規庵祖円(一二六一-一三一三)の法詞、瑞岩禅師により開かれた。一方、足利尊氏と直義は夢窓疎石(一二七五-一三五一)の勧めにより元弘以来の天下大乱の戦死者を弔うために、各国に一寺を建立し、康永四年(一三四五)の光厳上皇により安国寺の寺号が定められた。当寺はその一つで飛騨国(長野県)の安国寺であり、文安二年(一四四五)に諸山となり、宝徳元年(一四四九)に十刹になった(『飛州志』)。経蔵は内部に回転式の書架である八角形の輪蔵を設け、その心柱の応永一五年(一四〇八)の銘文があり、建立年代が明確である。 外観は方一間の主屋に裳階をつけ入母屋造屋根をあげた禅宗様の堂だが、かなりの大きさをもち、当初は外回りに低い縁が付き、内部は裳階に床が設けられていた。外観は主屋の組物を詰組とせず、柱と束上だけに出組をあげ、軒を大疎垂木とするなど、禅宗様を簡略化しているが、木割は大きく、簡潔な構成とあいまって力強い。 内部は裳階を大疎垂木の化粧屋根裏、主屋上部を一面の鏡天井とし、中央の元版の蔵経をおさめた大形の八角輪蔵を設ける。輪蔵は禅宗様意匠になり、周囲を吹放し、詰組の二手先組物をあげ、上部を如意頭文で飾る。輪蔵としても古く、簡潔な意匠の経蔵本体とともに高い価値をもつ。 【引用文献】 『国宝大辞典(五)建造物』(講談社 一九八五年)