国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
久能山東照宮
ふりがな
:
くのうざんとうしょうぐう
棟名
:
本殿、石の間、拝殿
棟名ふりがな
:
ほんでん、いしのま、はいでん
久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/神社
時代
:
江戸前期
年代
:
元和3
西暦
:
1617
構造及び形式等
:
本殿 桁行三間、梁間三間、一重、入母屋造、銅瓦葺
石の間 桁行一間、梁間一間、一重、両下造、銅瓦葺
拝殿 桁行五間、梁間二間、一重、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝三間、銅瓦葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00227
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1908.08.01(明治41.08.01)
国宝指定年月日
:
2010.12.24(平成22.12.24)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
静岡県
所在地
:
静岡県静岡市駿河区根古屋
保管施設の名称
:
所有者名
:
久能山東照宮
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿
解説文:
詳細解説
久能山東照宮は、徳川家康を祀る霊廟として創建され、元和3年(1617)に建立された本殿、石の間、拝殿は、いわゆる権現造の形式をもつ複合社殿で、中井大和守正清によって造営された。
社殿は、伝統様式である和様を基調とし、複雑な構成になる立面や軒廻りなどを巧みにまとめており、細部も整った意匠をもっている。また、要所に彫刻や錺金具などを用いて荘厳化をはかり、江戸幕府草創期における質の高い建築技術や工芸技術を伝えている。
久能山東照宮本殿、石の間、拝殿は、極めて洗練された意匠をもつ権現造社殿であり、江戸幕府における造営組織の草創期において、その礎を築いた中井大和守正清の代表的な遺構のひとつとして貴重であるとともに、江戸時代を通じて、権現造社殿が全国的に普及する契機となった東照宮建築のうち、最初に建てられた社殿として、わが国の建築史上、深い意義を有している。
関連情報
(情報の有無)
附指定
添付ファイル
なし
写真一覧
久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿
久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿(拝殿細部)
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久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿
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久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿(拝殿細部)
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解説文
久能山東照宮は、徳川家康を祀る霊廟として創建され、元和3年(1617)に建立された本殿、石の間、拝殿は、いわゆる権現造の形式をもつ複合社殿で、中井大和守正清によって造営された。 社殿は、伝統様式である和様を基調とし、複雑な構成になる立面や軒廻りなどを巧みにまとめており、細部も整った意匠をもっている。また、要所に彫刻や錺金具などを用いて荘厳化をはかり、江戸幕府草創期における質の高い建築技術や工芸技術を伝えている。 久能山東照宮本殿、石の間、拝殿は、極めて洗練された意匠をもつ権現造社殿であり、江戸幕府における造営組織の草創期において、その礎を築いた中井大和守正清の代表的な遺構のひとつとして貴重であるとともに、江戸時代を通じて、権現造社殿が全国的に普及する契機となった東照宮建築のうち、最初に建てられた社殿として、わが国の建築史上、深い意義を有している。
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詳細解説
久能山東照宮 本殿、石の間、拝殿 一棟 久能山東照宮は、元和二年(一六一六)四月に駿府城で死去した徳川家康を祀る霊廟として創建された。 本殿、石の間、拝殿は、三棟を直線的に接続して一体化した、いわゆる権現造の形式をもつ複合社殿で、中井大和守正清によって計画され、元和三年末に正遷宮が行われた。 本殿は、桁行三間、梁間三間、入母屋造、銅瓦葺で、棟に千木、勝男木をあげる。前寄り一間通りを外陣として奥を一段高い内陣とする。 軸部は、円柱を長押と頭貫で固め、組物は内部を出組、外部を二手先とし、中備蟇股とする。内外陣の床は畳を敷き、天井は、外陣では小組格天井、内陣は二重折上小組格天井を張る。軒は二軒繁垂木で、妻飾は虹梁大瓶束である。 柱間装置は、外陣周囲に板唐戸を開き、内陣と外陣の正面中央間を両折板唐戸とする。 石の間は、桁行三間、梁間一間、両下造、銅瓦葺である。床板を低く張って畳敷とし、両側面中央間に桟唐戸を開き、天井は折上小組格天井を張る。組物は出組で、軒は一軒繁垂木とし、本殿の飛檐垂木及び拝殿の地垂木と、垂木木口を揃える。 拝殿は、桁行五間、梁間二間、入母屋造、正面千鳥破風付、向拝三間、銅瓦葺である。内部は畳敷の一室で、天井は小組格天井を張り、周囲に擬宝珠高欄付の縁を廻らし、向拝に浜床を張る。 軸部は、円柱を長押と頭貫で固め、組物は出組で、中備蟇股とする。向拝は、几帳面取の角柱間に虹梁を架けて、虹梁上に蟇股をおく。軒は二軒繁垂木で、向拝組物上に牡丹彫刻の手挟をおき、妻飾は、大屋根と千鳥破風ともに虹梁大瓶束とする。 柱間装置は、正面中央の三間は板唐戸両開きとし、両端間と側面前間に蔀を吊り、後方は格子嵌殺しとする。 各棟とも、伝統様式である和様を基調とし、複雑な構成になる立面や軒廻りなどを巧みにまとめ、蟇股内部を花鳥の透彫とするなど、細部も整った意匠をもち、軸部や軒廻りは黒漆塗、縁廻りは赤漆塗で仕上げ、要所に彫刻、錺金具、などを用いて荘厳化をはかっている。 久能山東照宮本殿、石の間、拝殿は、極めて洗練された意匠をもつ権現造社殿であり、江戸幕府における造営組織の草創期において、その礎を築いた中井大和守正清の代表的な遺構のひとつとして貴重であるとともに、江戸時代を通じて権現造社殿が全国的に普及する契機となった東照宮建築のうち最初期の社殿として、わが国の建築史上、深い意義を有している。 【参考文献】 『重要文化財久能山東照宮保存修理工事報告書』(久能山東照宮 二〇〇九年)
関連情報
附指定
安鎮法供養具
廟所参道
銅燈籠
手水鉢石
棟札
釣燈籠
釣燈籠
関連情報
附指定
附名称
:
安鎮法供養具
附員数
:
11組
関連情報
附指定
附名称
:
廟所参道
附員数
:
関連情報
附指定
附名称
:
銅燈籠
附員数
:
2基
関連情報
附指定
附名称
:
手水鉢石
附員数
:
1口
関連情報
附指定
附名称
:
棟札
附員数
:
10枚
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附指定
附名称
:
釣燈籠
附員数
:
2個
関連情報
附指定
附名称
:
釣燈籠
附員数
:
4個