国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
日吉大社西本宮本殿及び拝殿
ふりがな
:
ひよしたいしゃにしほんぐうほんでんおよびはいでん
棟名
:
本殿
棟名ふりがな
:
ほんでん
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/神社
時代
:
桃山
年代
:
天正14
西暦
:
1586
構造及び形式等
:
桁行五間、梁間三間、日吉造、檜皮葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00207
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1901.08.02(明治34.08.02)
国宝指定年月日
:
1961.04.27(昭和36.04.27)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
滋賀県
所在地
:
滋賀県大津市坂本本町
保管施設の名称
:
所有者名
:
日吉大社
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
日吉大社(滋賀県大津市坂本本町)の社殿は、西本宮、東本宮摂社宇佐宮神社、摂社白山姫神社、摂社樹下神社に分かれそれぞれその本殿がすでに重要文化財に指定されているが、各本殿の前には拝殿があって、それぞれセットになっている。造られた年代も、本殿と拝殿は等しい。よって、本殿に拝殿を追加指定した。 (件数は増加せず、棟数のみ五棟増)
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
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解説文
日吉大社(滋賀県大津市坂本本町)の社殿は、西本宮、東本宮摂社宇佐宮神社、摂社白山姫神社、摂社樹下神社に分かれそれぞれその本殿がすでに重要文化財に指定されているが、各本殿の前には拝殿があって、それぞれセットになっている。造られた年代も、本殿と拝殿は等しい。よって、本殿に拝殿を追加指定した。 (件数は増加せず、棟数のみ五棟増)
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詳細解説
日吉大社西本宮本殿 一棟 日吉大社の創立は古く大山咋神を祀ったところに始まるといわれるが、のち天智天皇の時代に大和大神神社から大物主神を移したと伝えられる。それ故、本来は前者が根本祭神であるが、のちには後者が大宮として重んぜられ、前者は二の宮と称された。 また明治以降には祭神が交換されたこともあったが、今は旧に復されて前者を東本宮、後者を西本宮としている。社殿は創立以来たびたび焼失と造替とを繰り返した。現在の社殿は西本宮本殿が天正十四年(一五八六)、東本宮本殿が文禄四年(一五九五)の造立である。 この両社殿は日吉造の代表作である。すなわち三間に二間の身舎の正側の三面に庇をつけた平面であって、背面にだけ庇がない。この平面に応じて、屋根も背面だけ特殊な形式となっている。日吉造は古い記録に三間三面と記されており、平安時代以来の古式を伝えたものである。なお両本殿とも床は高く、床下内部には本地仏を祀る装置がある。これは神仏習合による特殊形態として、興味が深い。 東西両本殿を比較すると、舟肘木の制度、背面廻縁の形態、窓の位置などに若干の相違がみられ、また西本宮本殿では慶長二年(一五九七)に外部を大修理しているが、しかし両本殿とも古い神社本殿の形式をよく伝えたものである。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)