国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
住吉大社
ふりがな
:
すみよしたいしゃ
棟名
:
南門
棟名ふりがな
:
なんもん
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/神社
時代
:
桃山
年代
:
慶長12
西暦
:
1607
構造及び形式等
:
四脚門、切妻造、本瓦葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
01943
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1974.05.21(昭和49.05.21)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
大阪府
所在地
:
大阪府大阪市住吉区住吉二丁目
保管施設の名称
:
所有者名
:
住吉大社
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
南門は切妻造、本瓦葺の四脚門で、東西楽所はその左右に連なる。石舞台はほぼ方形の石造橋上に造られたもので、舞楽を演じる時には木製高欄を立てる。
社殿配置の重要な一環であると同事に、門、楽所、舞台がセットで残る舞楽施設として重要であり、また住吉大社の慶長造営時の遺構として貴重な資料である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
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解説文
南門は切妻造、本瓦葺の四脚門で、東西楽所はその左右に連なる。石舞台はほぼ方形の石造橋上に造られたもので、舞楽を演じる時には木製高欄を立てる。 社殿配置の重要な一環であると同事に、門、楽所、舞台がセットで残る舞楽施設として重要であり、また住吉大社の慶長造営時の遺構として貴重な資料である。
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詳細解説
住吉大社 四棟※ 南門、東西楽所(二棟)、石舞台 住吉大社は『古事記』や『日本書紀』にその名のみえる古社のひとつで、本殿の建築様式は住吉造の名で知られ、国宝に指定されている。古来伊勢神宮や香取、鹿島両社などと並んで式年造替の制が遵守され、現本殿は文化五年(一八〇八)の造替になる。 南門、東西楽所は本殿を囲む垣の外方南側にあって南面する。その建立は古記録などにより慶長十二年(一六〇七)豊臣秀頼の再興にかかるものであることが知られる。 南門は切妻造、本瓦葺の四脚門で、親柱は円柱、控は角柱、両側面は腰長押で固める。いずれも木鼻付の頭貫をまわし、親柱は唐居敷、冠木長押で扉を構える。組物は出三斗、中備に蟇股を配し、棟は妻梁上に板蟇股をおき舟肘木で支え、二軒で化粧裏板とする。木割も太く、絵様など細部も桃山時代の気風がよく表れた好建築である。 東西楽所は南門の左右に連なる梁間二間の建物で、東楽所は桁行十一間、西楽所は五間、入母屋造であるが、南門寄りは切妻とする。土台建、面取角柱で腰長押、内法長押をまわす。東楽所は中央間を土間の入口とし、左右二室、西楽所は一室で床張りとする。正面側は連子窓、背面(内方)は蔀戸を吊る。柱上に舟肘木を置き、内部は虹梁、板蟇股で棟を受け化粧屋根裏、軒は一軒である。 石舞台は南門北側の池に幅約十一メートル、長さ約十二メートルの石造桁橋を架け、その上に方約六メートル、高さ約〇・五メートルの舞台を築いたものである。前後に階段を設け、羽目石には格狭間を刻み、上面には高欄を取付けるほぞ穴をあける。高欄は逆連頭親柱付の木製で、舞楽を演じる時以外は楽所に納められている。なお橋には両側に石柵を立てるが、現在のものは明治二十一年に設けたものである。 この四棟は社殿配置の重要な一環であると同事に大社の慶長造営時の遺構として貴重な資料である。 【引用文献】 『解説版新指定文化財(11)建造物Ⅰ』(毎日新聞社 一九八一年) ※住吉大社は、南門、東西楽所、石舞台の四棟が昭和四九年五月二一日に重要文化財に指定された後、幣殿及び渡殿(四棟)、南高蔵、北高蔵、摂社大海神社幣殿及び渡殿、摂社大海神社西門、末社招魂社本殿の九棟が平成二二年一二月二四日に追加指定された。