国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
十輪院本堂
ふりがな
:
じゅうりんいんほんどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
鎌倉前期
年代
:
鎌倉前期
西暦
:
1185-1274
構造及び形式等
:
桁行五間、梁間四間、一重、寄棟造、本瓦葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00191
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1902.04.17(明治35.04.17)
国宝指定年月日
:
1958.02.08(昭和33.02.08)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
奈良県
所在地
:
奈良県奈良市十輪院町
保管施設の名称
:
所有者名
:
十輪院
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
鎌倉時代中期頃の建立、後方に地蔵石仏龕があり、本堂はこれに対する礼堂である。床髙、軒髙などすべて髙さの低い意匠にまとめられており、各部手法も簡素で落ちついた感じをあらわしている。組物 蟇股などは優秀で、鎌倉時代の代表例にかぞえられている。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
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解説文
鎌倉時代中期頃の建立、後方に地蔵石仏龕があり、本堂はこれに対する礼堂である。床髙、軒髙などすべて髙さの低い意匠にまとめられており、各部手法も簡素で落ちついた感じをあらわしている。組物 蟇股などは優秀で、鎌倉時代の代表例にかぞえられている。
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詳細解説
十輪院本堂 一棟 十輪院は元正天皇の勅願、朝野魚養の開基とも伝え、また元興寺の一子院ともいわれ、中世では南部の著名な地蔵として知られていた。本堂の建立年代は明確でないが、様式手法から鎌倉時代後期頃と推定される。建立後、慶長年間(一五九六~一六一五)に主として造作廻りの改造が行われ、昭和三十年根本的な解体修理が完了した。 本堂の後方には地蔵石仏龕(重要文化財)があり、本堂はこれに対する礼堂の役割をもっている。桁行三間、梁間三間の一室が中央にあり、その両側に入側があり、前面には一間通りの吹放ちの広縁があり、全体で桁行五間、梁間四間の規模である。全体に低い立面で、木割も細い。円柱と方柱とを使い分けた柱、蔀戸を多く用いた建具、簡素な形式の連子窓、垂木をみせない厚板の板軒、棹縁天井など、各部とも手法は簡素であり、落ち着いた感じを表している。しかも組物、蟇股などの装飾的細部は手法が優秀で、この時代の代表的なものの一つに数えられている。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)