国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
長保寺本堂
ふりがな
:
ちょうほうじほんどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/寺院
時代
:
鎌倉後期
年代
:
延慶4
西暦
:
1311
構造及び形式等
:
桁行五間、梁間五間、一重、入母屋造、向拝一間、本瓦葺
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00129
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1904.08.29(明治37.08.29)
国宝指定年月日
:
1953.03.31(昭和28.03.31)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
和歌山県
所在地
:
和歌山県海南市下津町上
保管施設の名称
:
所有者名
:
長保寺
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
本堂は延慶四年の建立で、柱及び組物など唐様の手法をとりながら細部に和様の手法を混用し、よく二つの様式を融和している。
多宝塔は純和様を採用し、一重と二重との釣合よく安定した形態をなし、その細部も現存多宝塔中の傑作の一つである。但し内部須弥壇は唐様様色になる。建立年代は不明であるが本堂より稍々後れるであらう。
大門は嘉慶二年の建立で、形態のよく整った代表的な楼門の一つである。和様を基調としたその細部は室町時代初期の特色を持っている。以上三棟は伽藍の主要建物であって余り時代の離れない頃に建立され揃っていることは珍らしいことである。
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解説文
本堂は延慶四年の建立で、柱及び組物など唐様の手法をとりながら細部に和様の手法を混用し、よく二つの様式を融和している。 多宝塔は純和様を採用し、一重と二重との釣合よく安定した形態をなし、その細部も現存多宝塔中の傑作の一つである。但し内部須弥壇は唐様様色になる。建立年代は不明であるが本堂より稍々後れるであらう。 大門は嘉慶二年の建立で、形態のよく整った代表的な楼門の一つである。和様を基調としたその細部は室町時代初期の特色を持っている。以上三棟は伽藍の主要建物であって余り時代の離れない頃に建立され揃っていることは珍らしいことである。
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詳細解説
長保寺本堂 一棟 長保寺は一条天皇の勅願によって長保二年(一〇〇〇)創建、その後本堂を西より東に移転改造し、さらに延慶四年(一三一一)に一段高い壇上に新たに再建したのが現在の本堂である。続いて多宝塔(国宝)、鎮守堂(重要文化財)などの造営があり、鎌倉時代後期から室町時代初期にかけて現存主要堂宇が造立された。本堂建立後の沿革については、寛文七年(一六六七)修復のことが知られるだけである。堂は方五間で、柱頭の粽及び組物の笹繰、拳鼻などに禅宗様の手法を採りながら、出入口の幣軸構、連子窓、組入天井、吹寄の菱格子、扠首組の妻飾などは、和様の手法によっている。すなわち二つの様式を融和混合し、しかも独自の計画と好意匠に成功した例である。 向拝の一部や身舎の桟唐戸に後補があるが、そのほかはよく当初材を遺している。和歌山県下の鎌倉時代遺構中、この堂は和様、禅宗様を折衷した様式を代表するものとして、きわめて重要な意義がある。なお、内陣の須弥壇及び厨子も本堂と同時のものである。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)
関連情報
附指定
厨子
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附指定
附名称
:
厨子
附員数
:
1基