国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(建造物)
各棟情報
名称
:
大浦天主堂
ふりがな
:
おおうらてんしゅどう
棟名
:
棟名ふりがな
:
写真提供:長崎県教育委員会
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員数
:
1棟
種別
:
近世以前/その他
時代
:
江戸末期
年代
:
元治元
西暦
:
1864
構造及び形式等
:
五廊式教会堂、桟瓦葺、北端八角尖塔付
創建及び沿革
:
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
:
指定番号
:
00139
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
1933.01.23(昭和8.01.23)
国宝指定年月日
:
1953.03.31(昭和28.03.31)
追加年月日
:
重文指定基準1
:
重文指定基準2
:
所在都道府県
:
長崎県
所在地
:
長崎県長崎市南山手町5番3号
保管施設の名称
:
所有者名
:
カトリック長崎大司教区
所有者種別
:
管理団体・管理責任者名
:
写真提供:長崎県教育委員会
解説文:
詳細解説
元治元年(1864)に完成した堂を改造して明治8年に造り直したもので,外国人宣教師の指導の下に我が国の大工棟梁がその建設を手がけた。ヴォールト天井や尖頭式アーチ形の窓をもつ本格的な洋風建築で,我が国の工匠が洋風建築を手がけた最初期の例として貴重。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
添付ファイル
なし
写真一覧
写真提供:長崎県教育委員会
写真一覧
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解説文
元治元年(1864)に完成した堂を改造して明治8年に造り直したもので,外国人宣教師の指導の下に我が国の大工棟梁がその建設を手がけた。ヴォールト天井や尖頭式アーチ形の窓をもつ本格的な洋風建築で,我が国の工匠が洋風建築を手がけた最初期の例として貴重。
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詳細解説
大浦天主堂 一棟 十九世紀の後半、東洋布教の拠点を香港に置いたフランスのパリー外国宣教会は、安政開国ののち、わが国へも伝道を開始し、横浜、長崎などに教会堂を建築した。大浦天主堂はその当時計画されたもので、同会所属のフュレー(Furet)によって文久二年(一八六二)に創始され、元治元年(一八六四)に竣工した。この堂は、慶長二年(一五九七)長崎において殉教した日本二十六聖人のために献げられたもので、天主堂竣成の翌慶応元年(一八六五)にその献堂式が挙げられた。創建時代の堂は木造三廊の教会堂であったが、明治七~八年に改修を加えて拡張し、外壁を煉瓦壁漆喰塗に改め、五廊式の教会堂として全体をゴシック様式に統一した。創建の時から始終工事に奔走したのは仏人プディジャン(Petitjean)であるが、工技の実際はわが国の工匠の手になるものである。 堂は外部を全体漆喰塗とし、壁体の各部に尖頭窓とバットレスを造り、北端の屋頂に八角の尖塔を設けて、比較的単純清楚な外観を表している。内部は床を板張りとし、束柱を並べ、ヴォールト天井がかけられている。聖所の中央祭壇側廊の脇祭壇六基もゴシックの手法によって意匠されている。この堂は西洋建築輸入の初頭を飾る作として文化史上からもきわめて貴重なものである。 【引用文献】 『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)