国宝・重要文化財(建造物)
 各棟情報
名称 通潤橋
ふりがな つうじゅんきょう
棟名
棟名ふりがな
通潤橋(提供・山都町教育委員会)
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員数 1基
種別 近世以前/その他
時代 江戸末期
年代 安政元
西暦 1854
構造及び形式等 石造単アーチ橋
取入口から排出口に至る水路を含む
創建及び沿革
棟礼、墨書、その他参考となるべき事項
指定番号 243
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1960.02.09(昭和35.02.09)
国宝指定年月日 2023.09.25(令和5.09.25)
追加年月日
重文指定基準1
重文指定基準2
所在都道府県 熊本県
所在地 熊本県上益城郡山都町城原・長原、畑
保管施設の名称
所有者名 山都町、通潤地区土地改良区
所有者種別 市区町村
管理団体・管理責任者名
通潤橋(提供・山都町教育委員会)
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解説文:
蘇南外輪山南側の丘陵に広がる通潤用水の一部をなし、嘉永7年(1854)に建設された石造水路橋。四方を谷で隔てられ、水源に乏しい白糸台地を潤すため、近世最大級の石造アーチを渓谷に架け渡し、鞘石垣、裏築等の技術を駆使して耐震性を高めた精緻な高石垣と、耐久性に優れた石管からなるサイホンを一体化した、技術的完成度の極めて高い、近世石橋の傑作。この比類ない技術は、地域社会が社会資本整備を牽引する役割を担った江戸後期及び末期において、企画立案から完成に至るまで卓越した事業遂行能力を発揮した熊本藩領の手永役人と当時最高水準の技術力を誇った石工集団が、実験や藩との協議を繰り返す中で創出したものである。通潤橋はこれら営みの優れた所産であり、近世水利土木施設の到達形態の一つを示すと共に、江戸末期に九州で興隆した石橋文化を象徴する土木構造物として、深い文化史的意義が認められる。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定
  添付ファイル なし