国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
重要伝統的建造物群保存地区
主情報
名称
:
南越前町今庄宿
ふりがな
:
みなみえちぜんちょういまじょうしゅく
南越前町今庄宿
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種別1
:
宿場町
種別2
:
面積
:
9.2 ha
その他参考となるべき事項
:
告示番号
:
選定年月日
:
2021.08.02(令和3.08.02)
追加年月日
:
選定基準1
:
(二)伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
選定基準2
:
選定基準3
:
所在地
:
福井県南条郡南越前町
南越前町今庄宿
解説文:
詳細解説
南越前町今庄宿は福井県山間部の豪雪地に位置し、17世紀初めに北陸道の宿場町として成立し、明治以降も地域の中心として、また鉄道の町として発展した。街道沿いには江戸後期から昭和30年代にかけて建てられた、重厚感のある町家が建ち並ぶ。冬期に設置される雪囲いも特徴的で、越前地方の豪雪地に発展した旧北陸道の宿場町の姿を良く伝える伝統的建造物群保存地区。
関連情報
(情報の有無)
添付ファイル
なし
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南越前町今庄宿
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南越前町今庄宿
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解説文
南越前町今庄宿は福井県山間部の豪雪地に位置し、17世紀初めに北陸道の宿場町として成立し、明治以降も地域の中心として、また鉄道の町として発展した。街道沿いには江戸後期から昭和30年代にかけて建てられた、重厚感のある町家が建ち並ぶ。冬期に設置される雪囲いも特徴的で、越前地方の豪雪地に発展した旧北陸道の宿場町の姿を良く伝える伝統的建造物群保存地区。
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詳細解説
南越前町は福井県のほぼ中央、嶺北地方の南部に所在する。今庄は南越前町のほぼ中央、南条山地の山間部に位置する豪雪地である。 今庄は京滋方面と福井とを結ぶ交通の要所にあり、天正6年(1578)頃に北ノ庄城主の柴田勝家が街道を整備し、慶長5年(1600)に結城秀康が越前国を領有すると、同7年に北陸道の伝馬制を整備して今庄宿を置き、以後、宿駅として繁栄した。今庄宿は、南北に延びる街道に沿って町並みが形成され、中心部には本陣や脇本陣、問屋場、藩札を扱う御札場等が置かれた。江戸時代には四回の大火が知られ、現存する建物の多くは文政元年(1818)の大火以後に建てられたとみられる。宿駅制度廃止後も、明治29年に北陸線敦賀駅・福井駅間が開業すると、昭和37年の北陸トンネル開通及び北陸本線電化まで、地域の中心として、また鉄道の町として発展を続けた。 保存地区は、旧北陸道沿いに形成された旧今庄宿の宿場のほぼ全域である。地割は江戸時代の宿場町の姿を良好に残すとともに、近代における発展の様相も見られ、江戸後期から昭和30年代までに建てられた伝統的な建造物が歴史的な町並みを形成する。街道沿いに多く見られる平入の主屋は、木太い登梁を二階の軒先に突き出す豪壮な造りが特徴的で、二階の両端には袖壁を付す。一階の正面には格子等をはめる。江戸時代の主屋では卯建を上げるものや正面の壁を前側に傾けるものもある。宿場の縁辺には妻入の主屋も見られる。また、冬期間、正面の庇の下に設ける雪囲いも特徴的である。 南越前町今庄宿伝統的建造物群保存地区は、慶長年間に成立した北陸道の宿場町である。地割は江戸時代の姿を良く留め、街道沿いには江戸後期から昭和30年代にかけて建てられた、木太い登梁と袖壁が特徴的な平入の主屋と街道縁辺の妻入主屋が特徴ある町並みを形成する。越前地方の豪雪地に発展した旧北陸道の宿場町の歴史的風致を良く伝える。