国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
土偶/長野県中ッ原遺跡出土
ふりがな
:
どぐう/ながのけんなかっぱらいせきしゅつど
土偶 長野県中ツ原遺跡出土《土偶》
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員数
:
1箇
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
縄文
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
長野県中ッ原遺跡出土
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
附 土器 8点
指定番号(登録番号)
:
00046
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
国宝
重文指定年月日
:
2006.06.09(平成18.06.09)
国宝指定年月日
:
2014.08.21(平成26.08.21)
追加年月日
:
所在都道府県
:
長野県
所在地
:
茅野市豊平4734-132
保管施設の名称
:
茅野市尖石縄文考古館
所有者名
:
茅野市
管理団体・管理責任者名
:
土偶 長野県中ツ原遺跡出土《土偶》
解説文:
詳細解説
本件は、中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の立像土偶である。
本例は、縄文時代後期前半に盛行するハート形土偶の流れを引く土偶であるが、同時期の土偶に比べると格段に大型で、しかも内部が中空に作られている点、また顔面が仮面を装着したかのように表現されている点などの特色が指摘できる。
関連情報
(情報の有無)
附指定
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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土偶 長野県中ツ原遺跡出土《土偶》
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土偶 長野県中ツ原遺跡出土《土偶》
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解説文
本件は、中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の立像土偶である。 本例は、縄文時代後期前半に盛行するハート形土偶の流れを引く土偶であるが、同時期の土偶に比べると格段に大型で、しかも内部が中空に作られている点、また顔面が仮面を装着したかのように表現されている点などの特色が指摘できる。
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詳細解説
本件は、中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の立像土偶である。中ッ原遺跡は、八ヶ岳南西麓の台地上、標高約950メートルに所在する縄文時代の大規模な遺跡である。平成十一年、この台地一帯で農地基盤整備事業が計画され、同年から平成13年にかけて発掘調査が行われた。その結果、台地西方先端部付近からは縄文時代後期初頭の住居跡を中心とした集落跡が、また台地東方からは縄文時代後期の墓坑と考えられる土坑群とそれを囲む形で住居跡が、それぞれ遺物・遺構の空白域を隔てて検出された。 本土偶は、このうち後者の地域に築かれた土坑から出土したものである。この土坑は、径約30メートルのほぼ円形の範囲に他の土坑とともに群在するが、土坑群の東限については既存の農道で破壊されていた。土偶は、この土坑群のうち、第70号土坑内(長201センチメートル、幅105センチメートル)に掘り込まれた不整円形を呈する小穴(径50センチメートル)の内部から、左腕先端をほぼ底面に接する深さで、体の右側面を上方にしてほぼ真横に寝かされた状態で出土した。 縄文時代の土偶は、その全形が完存する箇体が非常に稀であることは周知の事実であるが、本例のように明確にそれが埋納された状態で発見される例は、さらに少ない。本例は、縄文時代後期前半に盛行するハート形土偶の流れを引く土偶であるが、同時期の土偶に比べると格段に大型で、しかも内部が中空に作られている点、また顔面が仮面を装着したかのように表現されている点などの特色が指摘できる。また、明確な妊娠表現や丁寧に施文された文様の構成など、造形的にも優れた姿形をもち、その出土状態も明確にとらえることができる稀有な例である。 なお、当遺跡に築かれた他の土坑のうちの六基からは、副葬品と考えられる浅鉢形土器および鉢形土器が出土している。これらは、土偶とほぼ同時期の所産と考えられる。よって、附としてともに保存を図りたい。
関連情報
附指定
附 土器
関連情報
附指定
附名称
:
附 土器
附員数
:
八点
附ト書
: