国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
大工頭中井家関係資料
ふりがな
:
だいくがしらなかいけかんけいしりょう
解説表示▶
員数
:
5195点
種別
:
歴史資料
国
:
日本
時代
:
江戸
年代
:
17~19世紀
西暦
:
1603~1870年
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
中井家伝来
指定番号(登録番号)
:
166
枝番
:
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
2011.06.27(平成23.06.27)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
大阪府
所在地
:
保管施設の名称
:
所有者名
:
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
江戸時代に大工頭を世襲した中井家に伝来した資料群で、文書・記録類、指図・絵図類、典籍類、書画・器物類からなる。城郭、寺社、武家および公家建築等公儀作事建造物の内容、作事の経過、職人支配の実態を明らかにし、近世建築史研究上等に重要である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
添付ファイル
なし
解説文
江戸時代に大工頭を世襲した中井家に伝来した資料群で、文書・記録類、指図・絵図類、典籍類、書画・器物類からなる。城郭、寺社、武家および公家建築等公儀作事建造物の内容、作事の経過、職人支配の実態を明らかにし、近世建築史研究上等に重要である。
詳細解説▶
詳細解説
中井家は江戸時代を通じ大工頭を世襲し、中井正清(1565~1619)から中井正居(1835~1900)までの10代を数える。 正清は大和国法隆寺西里出身で、関ヶ原の戦い以後徳川家康(1542~1616)の厚い信任を得て、五畿内および近江国の大工、杣、木挽を組織化し、城郭、寺社、御所等の作事、江戸城下等の町割を統括した。いっぽう正清を通じて畿内の大工等を掌握したことは、他大名に対する徳川家の軍事上、経済上の優位性を担保した。正清は、慶長7年(1602)の伏見城を嚆矢とし、二条、江戸、駿府、名古屋の諸城、知恩院、増上寺、久能山および日光東照宮など、徳川将軍家の主要建造物の作事を軒並み担当し優れた手腕を発揮した。この間、慶長11年には従五位下大和守に叙任、同17年には大工としては異例の従四位下に昇叙した。同14年には千石が宛行われた。 元禄6年(1693)幕府は中井役所を設立し作事体制を整備した。中井役所では、大工頭、配下の棟梁衆に設計、積算、入札図書作成、現場管理等を担わせて公儀作事を統轄し、前記六カ国の大工等を各大工組を支配単位として統制し、寺社・民家等の建築規制を行った。 本一括資料は、中井家に伝来した資料群であり、内容から文書・記録類、指図・絵図類、典籍類、書画・器物類に大別される。 文書・記録類では、正清の事績に関する文書として、家康側近の年寄衆、京都所司代等から正清に宛てた書状類と作事に関する証文類がとくに注目される。前者は、作事実施に際して幕府側と正清との交渉内容、家康の意向、正清の動向を具体的に示す。後者は、中井家による作事指揮、工匠動員、労働管理、勘定の実状を明らかにする。正清以後の資料では、家政関係文書、中井役所関係文書、作事関係文書、勘定関係文書および書状類などからなる。 指図・絵図類は、平面図である指図が数多く、立面・断面図である建地割図、建物を立体的に表現した起こし絵図など建築図が大半を占める。慶長年間の名古屋城指図を最古とし、江戸時代後期にいたるもので、武家建築、公家建築、寺社建築図など多分野におよぶ質量ともに豊富な建築図群であり、近世建築史上に重要である。 このほか江戸時代前期の武術書や武家故実書、および3代正知の書写・手沢本を中心とする典籍類、中井家当主肖像画、当主の交遊を証する書跡類、初代正清以降歴代が所用した印章からなる書画・器物類がある。 これら一括資料は江戸時代における大工頭中井家および中井役所の活動を知るうえでの基礎資料であり、同時代における多様な公儀作事建築物の内容のみならず、作事の経過や諸職人支配の実態を窺ううえで最もまとまった資料群といえる。とくに慶長から元和年間の作事関係資料が充実する点が特筆され、近世史研究上とりわけ近世建築史研究上に価値が高い。
関連情報
一つ書
文書・記録類
指図・絵図類
典籍類
書画・器物類
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
文書・記録類
一つ書員数
:
3942点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
指図・絵図類
一つ書員数
:
645点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
典籍類
一つ書員数
:
515点
ト書
:
関連情報
一つ書
一つ書主名称
:
書画・器物類
一つ書員数
:
93点
ト書
: