国指定文化財等
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・・・国宝、重要文化財
国宝・重要文化財(美術工芸品)
主情報
名称
:
袈裟襷文銅鐸/岡山県井原市木之子町猿森出土
ふりがな
:
けさだすきもんどうたく
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員数
:
1口
種別
:
考古資料
国
:
日本
時代
:
弥生
年代
:
西暦
:
作者
:
寸法・重量
:
品質・形状
:
ト書
:
岡山県井原市木之子町猿森出土
画賛・奥書・銘文等
:
伝来・その他参考となるべき事項
:
指定番号(登録番号)
:
00405
枝番
:
00
国宝・重文区分
:
重要文化財
重文指定年月日
:
1984.06.06(昭和59.06.06)
国宝指定年月日
:
追加年月日
:
所在都道府県
:
兵庫県
所在地
:
西宮市松下町2-28
保管施設の名称
:
財団法人辰馬考古資料館
所有者名
:
財団法人辰馬考古資料館
管理団体・管理責任者名
:
解説文:
詳細解説
鋳銅。鐸身は筒形に近く、反りの少ない中形の袈裟襷文銅鐸である。
関連情報
(情報の有無)
附指定
なし
一つ書
なし
添付ファイル
なし
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解説文
鋳銅。鐸身は筒形に近く、反りの少ない中形の袈裟襷文銅鐸である。
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詳細解説
鋳銅。鐸身は筒形に近く、反りの少ない中形の袈裟襷文銅鐸である。 この銅鐸は、昭和二十年に耕作中に発見されたもので、鈕が上方で一方の鰭部を上に向け、約四五度ほど傾いた状態で出土したと報告されているが、遺構などの詳細は明らかでない。いわゆる扁平鈕式の中形銅鐸であるが、この銅鐸を強く特徴づけているのは十二区画の袈裟襷文であり、こうした割り付けの例はなく唯一のものである。また裾横帯には鋸歯文を配すべき文様帯に代わって重孤文を飾るものも多くはない。定形式より変形され、より飾ることを意識した所産であると思われる。通常、横帯に綾杉文や連続渦文を加える二重帯の銅鐸は、特につくりが丁寧であるが、これはその一典型であり、縦・横帯、鈕の綾杉文など全体の施文は繊細で鮮明に鋳上り、区画内の研ぎ上げも精巧である。当時の工芸技術のうちでも特に優れた面をみせているだけでなく、弥生時代の文化を知るうえにも欠かせない貴重なものであり、その学術的価値にはきわめて高いものがある。 岡山県の総社平野の西端部を流れる高梁川は、その下流域で西方から流入する小田川と合流する。猿の森遺跡は、この小田川の上流域で、支流の稲木川との間に挾まれた丘陵上近くの南斜面に位置する。