国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 木造薬師如来及両脇侍像
ふりがな もくぞうやくしにょらいおよびりょうきょうじぞう
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員数 3躯
種別 彫刻
日本
時代 平安
年代
西暦
作者
寸法・重量
品質・形状
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00122
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1903.04.15(明治36.04.15)
国宝指定年月日 1996.06.27(平成8.06.27)
追加年月日
所在都道府県 福島県
所在地
保管施設の名称
所有者名 勝常寺
管理団体・管理責任者名

解説文:
 東北地方の平安初期彫刻を代表する作例として知られる像で、はやく明治三十六年に旧国宝の指定を受けている。中尊の薬師如来像は左手に薬壷(後補)を載せる通形であるが、大衣を通肩にまとう点に特徴がある。両脇侍像はそれぞれ対称的に腰を捻り、片腕を屈臂して立つ姿である。三尊ともにケヤキ系の一材からほとんど全容を彫成し、両手先をカツラの別材製とする。中尊像は前後に割り放して内刳を施す。地付廻りにスギ板四枚を打付け、裳先はこの材より彫出する。また左袖上面に別材を矧いでいる。螺髪は植え付けで、当初とみられるものはスギ材製である。両脇侍像はそれぞれ背面上下二か所で内刳りし蓋板を当てている。
 その用材からは当地における製作とみられるが、その造像技量は他の東北地方の平安初期作例と比べてきわだって優れたものがある。なかでも量感豊かな中尊像は、肩幅の広いがっしりした体躯と、それを覆う衣に刻まれた襞の深くうねるような表現によって、圧倒的な迫力と充実感が表されている。また両脇侍像の腰高で伸びやかな肢体には奈良時代風の古様も看取される。その製作時期は九世紀も前半にさかのぼるとみられる。
 会津地方には九世紀初頭に法相宗僧の徳一が恵日寺を開いたことが知られている。当寺にも徳一開創の伝承があり、それを史料的に裏付けることはできないものの、本三尊像の造立に彼の存在が何らかの形で関わっていることは十分に考えられよう。
 中尊の唐草を浮彫した蓮弁形二重円光はスギ材製で当初のものとみられ、同じくスギ材を用いた宣字座も部分的に古材を残している。また中尊は割矧技法を用いる古例としても注目される。
 平安初期彫刻の最も重要な作例の一つであり、東北地方の文化を考える上でもその存在意義は大きい。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし