国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 油滴天目茶碗
ふりがな ゆてきてんもくちゃわん
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員数 1口
種別 工芸品
中国
時代 南宋
年代
西暦
作者
寸法・重量 高7.0㎝ 口径12.3㎝ 高台径4.3㎝
品質・形状 器形は建戔形で、高台は低く小さい。内外に厚く黒釉がかかり、これに俗に油滴とよぶ粒状の斑文が散り、光沢を放つ。外側腰付近で露胎になり、鉄分を含んだやや粗い土で、堅く焼き締まり、黒灰褐色を呈しているのが分かる。口縁に金複輪をめぐらす。
袋 白地二重蔓小牡丹金襴、萌葱地花文唐草金襴
ト書 附髹漆天目台 三箇
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項 関白秀次が所持し、聚楽道具の一つとされていたと伝えられる。のち西本願寺に移り、京都六角の三井家に入り、そのご若狭藩主酒井家の所蔵となり、長く伝世し、複数の手を経て大阪市の所有となった。
指定番号(登録番号) 00010
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1931.01.19(昭和6.01.19)
国宝指定年月日 1951.06.09(昭和26.06.09)
追加年月日
所在都道府県 大阪府
所在地 大阪市立東洋陶磁美術館 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
保管施設の名称 大阪市立東洋陶磁美術館
所有者名 大阪市
管理団体・管理責任者名

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解説文:
黒褐色の素地、漆黒の天目釉、器形、作風に建盞の特徴がよく現れている。内外全面に俗に油滴とよんでいる粒状の斑文が散布し、その部分だけ金属的な光沢を放っている。本碗は、雲州松平家の油滴とともに油滴の双璧とされている。結晶が大柄で、内外全面にぴっちりとある油滴が実に見事である。縁に金覆輪をめぐらし、漆の天目台を三箇伴っている。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし