国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 鋳銅刻画蔵王権現像
ふりがな ちゅうどうこくがざおうごんげんぞう
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員数 1面
種別 工芸品
日本
時代 平安
年代 長保3
西暦 1001
作者
寸法・重量 縦67.0 横76.3 (㎝)
品質・形状 台座と下辺を失うが、仏像の光背に類似した三葉形の主要部分を存している。表面は琢磨競られた平滑な面に、流麗自在な細線彫で中央に大きく蔵王権現忿怒降魔の相姿を描く。蔵王の左右には、左19人、右12人の眷属がが守護するように取り囲む。裏面は周縁に低い広縁を鋳出し、中央に大きく弥陀の種子を、それを囲んで左下より弥勒、阿閦、胎蔵界の大日、釈迦の四つの種子を配し、さらに周縁に沿って、聖観音の真言と胎蔵界大日の真言(いずれも梵字)が記されている。また「長保三年辛丑四月十日辛亥内匠寮史生壬生□」の籠字銘を刻す。
ト書 長保三年四月十日在銘
画賛・奥書・銘文等 「長保三年辛丑四月十日辛亥内匠寮史生壬生□」の銘がある。
伝来・その他参考となるべき事項 明治38年篤志家より寄進
指定番号(登録番号) 00014
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1935.04.30(昭和10.04.30)
国宝指定年月日 1951.06.09(昭和26.06.09)
追加年月日
所在都道府県 東京都
所在地
保管施設の名称
所有者名 総持寺
管理団体・管理責任者名

解説文:
多数の眷族を従える蔵王権現を三葉光背形の分厚な鋳銅板に線彫で描いた物。蔵王権現の御正体の遺品のうちでは特大であり、また長保3年(1001)は年代的にも最も古い。もとは奈良県吉野群の金峯山から発掘されたものであるが、明治38年に当寺に寄進された。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし