国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 線刻千手観音等鏡像
ふりがな せんこくせんじゅかんのんとうきょうぞう
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員数 1面
種別 工芸品
日本
時代 平安
年代
西暦
作者
寸法・重量 径13.9 厚0.6 (㎝)
品質・形状 白銅製八稜鏡。鏡面中央に大きく蓮華座上に立つ千手観音像を線刻する。像の左下に苦行仙形の婆藪仙人が右手は弾指の勢、左手に仙杖を持して立ち、右下には天女形の功徳天が侍す。さらにその上方両側に姿態様々に天部像が四躯、鏡の周縁に沿って配されている。鏡背は素円鈕、蒲鉾縁で、宝相華文を鈕孔の左右上下に表し、華文の間周縁よりに胡蝶を配す。鏡背左寄りに造像銘を線刻する。
ト書 仏師僧崇紀、大趣具主延暦僧仁祐在銘
画賛・奥書・銘文等 「崇紀/佛師僧/大趣具主延暦僧 仁祐 女具主藤原安女子」
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00117
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1938.07.04(昭和13.07.04)
国宝指定年月日 1953.11.14(昭和28.11.14)
追加年月日
所在都道府県 秋田県
所在地
保管施設の名称
所有者名 水神社
管理団体・管理責任者名

解説文:
直径15㎝にも満たない鏡面に、精緻な蹴彫をもって表した千手観音像の豊麗な面貌、繧げん彩色を思わせる台座など、仏画のような繊細さを表し、線刻鏡像中貴重な作である。
本鏡は、延宝五年に秋田県仙北郡中村三妥谷地で用水開墾工事中に発掘されたもので、土地の人々が祠を建てて堰の神として祀るようになった。一度火を受けたことがあり、鏡背の縁に所々焼けや黒ずみが見られる。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書 なし
  添付ファイル なし