国宝・重要文化財(美術工芸品)
 主情報
名称 古神宝類
ふりがな こしんぽうるい
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員数
種別 工芸品
日本
時代 鎌倉
年代
西暦
作者
寸法・重量 (朱漆弓) 長195.4 径1.8
(黒漆矢) 総長73.9~84.2
(平胡籙) 方立前板幅 上22.2 下22.8 高0.5  脇板幅7.5 方立奥行中央6.8
       背板高32.4 幅上15.4 下20.3
(太刀) 鞘長82.1 柄長23.4  中身:身長74.3 反2.7 元幅3.1 鋒長2.5 茎長19.9
(平胡籙) 方立前板幅 上22.8 下23.3 高0.5  脇板幅7.5 方立奥行中央6.9
       背板高32.4 幅上17.2 下20.3
(太刀) 鞘法量は同前。 中身:身長77.2 反2.5 元幅3.1 茎長17.5  (㎝)
品質・形状 (朱漆弓)檀の丸木で総朱漆塗とし、末本筈に金銅筈を嵌め、鎬籐金を施し、弣下に樋を刻す。
(黒漆弓)総黒漆塗とし、金銅の筈、筈巻、本矧、口巻を施す。その打ち筈に瑠璃、白玉を装着したものがあ る。鏑、雁又、尖鏃、丸根全て金銅。矢羽根はかす斑であるが後補。
(平胡籙)方立の外面は金沃懸地に唐花窠文の螺鈿を施し、内部は黒漆塗にして十六枚綴の矢配板を容れ、背板は高頭を角円形に造り、表裏共に金沃懸地に葉脈毛彫の杏葉文螺鈿を施し、金銅の覆輪を懸け、矢束、受緒、懸緒の根緒孔に鍍金菊座鵄目を付し、折塁の紫韋を引通す。
(太刀)鞘は金沃懸地に杏葉文螺鈿を配し、柄は銀出鮫を着せ、佩面に俵鋲四ヶ裏に小桜鋲四ヶを打ち、手貫緒孔に忍冬文四葉座小刻、四華形刻み玉縁を付す。縁頭、鯉口、山形二脚の脚金物、柏葉、唐鐔など全て金銅素文。大切羽欠失、小切羽二枚を存す。帯執、足手抜緒などは菊細文白抜紅韋(後補)。
(平胡籙)前掲平胡籙と寸法がほとんど差違がなく、製作技法もほぼ同様。唐花窠文杏葉文の螺鈿に毛彫がなく、鵄目菊座に外縁の線に添う切り落としがなく、玉縁に小刻が加わっている。
(太刀)前掲太刀とほぼ同じであるが、ほぼ後補。唐鐔欠失。中身は鍛小板目肌、葉文小乱、帽子焼詰、茎生ぶ。鑢目筋違、目釘孔二、栗尻。
ト書
画賛・奥書・銘文等
伝来・その他参考となるべき事項
指定番号(登録番号) 00187
枝番 00
国宝・重文区分 国宝
重文指定年月日 1956.06.28(昭和31.06.28)
国宝指定年月日 1956.06.28(昭和31.06.28)
追加年月日
所在都道府県 神奈川県
所在地
保管施設の名称
所有者名 鶴岡八幡宮
管理団体・管理責任者名

解説文:
本古神宝類は、社伝に源頼義が当社勧請の時、石清水の神宝であたのを申し下して奉納した(『新編相模風土記』)とある。
それぞれ少しずつ趣を異にする二揃えであり、製作年代も多少の前後があると考察されるが、春日大社若宮神宝類に次いで意匠共に優れた屈指の遺品である。
関連情報
    (情報の有無)
  附指定 なし
  一つ書
  添付ファイル なし